先週、「年齢と聞こえ」についてセミナーを開催しました。
今回はセミナーの内容から2つ抜粋してお話します。
① 加齢による難聴の特徴
② 加齢による難聴の問題点
加齢性難聴(老人性難聴)とは年齢とともに徐々に聞こえにくくなる難聴のことです。
① 加齢性による難聴の特徴 |
1.高い音から聞こえにくくなる
2.右耳と左耳の聞こえに差が少ない 3.言葉の聴き取りが難しい 4.補充現象 |
3.言葉の聴き取りが困難
「会話は聴こえるが、会話の内容までは聴き取れない」という状態です。話し手が早口だったり、もごもごした話し方だと聞き取りにくく、うるさい場所での会話はさらに聴き取れません。
4.補充現象
小さい音は聴こえないのに、大きい音は異常に大きく感じてしまいます。つまり、音が「快適に聴こえる」範囲が狭いのです。
② 加齢による難聴の問題点(高齢者) |
1.難聴を自覚することが難しい
2.多少の聴こえにくさは我慢できる 3.補聴器や聞こえに関する情報を得る機会が少ない 4.難聴以外の機能も低下している |
1.難聴を自覚することが難しい
突発性難聴など「急に聞こえにくくなる」難聴とは違い、加齢性難聴は「徐々に聞こえにくくなる」ため、本人も家族も最初はなかなか気付きません。
2.多少の聴こえにくさは我慢できる
若年者は「仕事に支障を来す」ので耳鼻科を受診するなど早急に対処しますが、ご高齢者で特に自宅にいることが多い場合は「あまり不便でない」と感じると我慢してしまうことが多いです。
3.補聴器や聞こえに関する情報を得る機会が少ない
インターネットの無い環境で過ごされている方や足腰が弱くなりなかなか講演会などに参加できない方は、補聴器や聞こえに関する情報を得る機会が限られます。
4.難聴以外の機能も低下している
年齢を重ねると老眼、年齢相応の判断力の低下など難聴以外の機能も低下します。
加齢による難聴には以上のような特徴や問題点があります。問題点の通り、多少聞こえないだけでは我慢してしまう方もいらっしゃいます。しかし、補聴器は言葉の聞き取りが良いうちから装用することでより効果を発揮します。ですので「最近聞こえにくいな…と感じる」「耳鼻科で加齢による難聴と言われた」ということがありましたら、なるべく早く補聴器装用を開始しましょう。
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立川補聴器センター
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