こんにちは、立川補聴器センターです。いつも弊店のWEBサイトをご覧いただきありがとうございます。
当店は本日12月4日、GNリサウンド(GNヒアリングジャパン株式会社)がリリースした耳型採取用3Dスキャナー「オトスキャン(otoscan)」を導入致しました。
オトスキャン 導入記念キャンペーン
今後GNリサウンドの耳あな型補聴器、イヤモールドを作製する際はお耳の中をスキャンするだけで耳型採取が完了します。補聴器装用者様に採取の時間的負担や体力的負担を大きく軽減できます。
目次
オトスキャンで耳型採取するメリットは?
現在お耳の中の形を我々補聴器に携わるものが知るには、お耳の中へ印象材という材料を流し込み、それが硬化したら抜き取るという方法を使っています。(印象材は、歯の型をとる際にも使用されています。)
- 時間がかかる(片耳1個10分~15分ほど)
- お耳の奥まで採取する際、危険を伴う
- 手術をされているお耳の場合、採取不可
- お耳の形状、皮膚の状態によっては痛みが発生する場合がある
- 採取中、口や首を動かすと形がずれてしまう
- 採取者の印象材の注入方法によっては形状が大きくなる
オトブロックと呼ばれる耳栓をお耳に挿入します。オトブロックには紐がついておりすぐに取り出せるようになっています。
オトブロックが外耳道に収まり完全に塞がった状態になったら、印象材をお耳に注入、5分ほどで固まりますのでその後ゆっくりとお耳から取り外します。
耳型採取のリスク
耳型採取に印象材が抜けなくなる、鼓膜が破損する等の事故が発生する可能性を否定できません。弊店では事故例は過去ございませんが、耳型採取時は初心を忘れず常に最大限の緊張を持って行っております。
耳型採取用3Dスキャナ「オトスキャン」によるリスク回避
GNリサウンドよりリリースされたオトスキャンは、今ご説明した「オトブロック」「印象材」を使用せずお耳の中にスキャナを差し込むことで耳型を採取できます。
安全に!
外耳道内に挿入するのはスキャナの先端部分だけになります。印象材やオトブロックをお耳に入れる必要はありません。
確実に!
オトスキャンで採取する耳型は90%以上の確率で「誰が採取しても」同じ形になるとメーカーより聞いております。印象材の注入圧や外耳道内のしわ、コブなどに影響しにくいため確実に採取することが可能となりました
迅速に!
通常の耳型採取は2回採取が必須ですが、オトスキャンを使えば2回採取の必要はありません。スピーディーに耳型を採取できます。
また通常の耳型採取をした場合メーカーへヤマト運輸やゆうパックで耳型を送付し、それをメーカーが3Dスキャナでスキャン、その後補聴器の設計に入ります。オトスキャンで発注する場合、データを送付し直接そのデータから補聴器を設計しますので通常の耳型採取と比較し納期を短縮して補聴器をお届けできます。
片耳約3分、無料Wi-Fiを飛ばしていますのでゲームでもやりながら首を動かさずにお待ちください。本日私の妻の耳型をオトスキャンで採取したときは、ドラクエウォークをやりながら採取終了を待っていました。
オトスキャンによる耳型採取のご留意点
オトスキャンは外耳道内に印象材を入れずに耳型が採取できる画期的な装置です。ただ、採取に関して遵守しなければならないルールがございます。
禁忌八項目という補聴器従事者が遵守しなければならないルールがあります。
日本補聴器販売店協会のWEBサイトに禁忌八項目がPDFで掲載されています。その中には下記の記載があります。
耳の手術を受けたことがある、販売店では、 耳の手術を受けたことがある方の耳型採型 はできません。
お耳の手術を受けたことがある場合、必ず耳鼻科医の受診をしていただきオトスキャンによる耳型採取、耳あな型補聴器の装用について許可をお医者様よりいただいてください。診断を受けていない、許可が取れていない場合の耳型採取はオトスキャンを使ってもできません。
弊店に販売店や病院向けのオトスキャンのリーフレットをご用意しております。お耳の手術を受けていて、かつ耳あな型補聴器やイヤモールドをご希望の場合、オトスキャンのリーフレットをお渡しいたしますのでそれを持参いただき耳鼻科の受診をお願い致します。
すでに3D耳あな型いただいているお客様がいらっしゃいます
2019年8月、弊店にオトスキャンをテスト導入した際にモニター価格でGNリサンドの補聴器をご用意したお客様がいらっしゃいます。
RIC型補聴器を既成耳栓でご利用いただいておりましたがハウリングが起きやすくお耳からの脱落もあり、耳あな型をご検討されていました。ただ、外耳道の奥が広がっているお耳のため耳型採取は不可と診断が出ていました。耳あな型補聴器作製にあたり、オトスキャンの内容をお医者様とご本人様に説明し、お医者様の許可がおりたためオトスキャンによる耳型採取、耳あな型補聴器をお作りさせていただきました。
●外耳道内の画像(左:左耳 右:右耳) GNヒアリングジャパン様ご提供
こちらはオトスキャンで耳型採取し補聴器をパソコン上でモデリングしている時の写真です。右耳は第二カーブ先が広がっていることがわかります。絶対に印象材による耳型採取はしてはいけないお耳です。
GNリサンドより届いた補聴器を装用いただいた写真です。小型の耳あな型補聴器(CIC)にてご納品致しました。もちろんモニター価格の特別価格でご案内しております。
まとめ
安全な耳型採取が出来るオトスキャン、耳型採取についてのご説明とGNリサンド補聴器のモニター様募集についてご紹介致しました。
当店は、言語聴覚士・認定補聴器技能者が在籍する補聴器専門店です。GNリサンド、フォナック、シグニアを中心に最先端の補聴器をご紹介しております。補聴器のご相談、ご試聴、再調整、聴力測定・補聴効果の測定などお気軽にご相談くださいませ。
当店のブログをご覧いただき誠にありがとうございました。
立川補聴器センター
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