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arrows We3は補聴器とつながる|Pixel 10a・iPhone 16eと比較【補聴器専門店レビュー】

「親にスマホを持たせたいけれど、補聴器とちゃんとつながるの?」——補聴器をお使いのご家族がいると、ここが一番の心配ごとだと思います。この記事では、2026年6月に発売されたarrows We3を軸に、補聴器と使うスマホの選び方を、認定補聴器専門店の視点で正直にお伝えします。

arrows We3を2台持つ様子。補聴器専門店による比較レビュー(立川補聴器センター)

最終更新日:2026年7月5日|本記事は立川補聴器センターが実機を購入し、日本国内で検証した内容を含みます。価格は2026年7月5日時点のものです。

arrows We3が「補聴器とつながる」エントリー機として登場

arrows We3の最大のポイントは、ASHA(Androidの補聴器ストリーミング規格)に対応したことです。arrows Weシリーズ・BASIO・かんたんスマホといった、シニアに定番の手頃なスマホの中では、ASHAに対応した数少ない一台です(前モデルWe2は非対応でした)。

arrows We3の接続済みデバイス画面。補聴器が接続されている状態

ASHAに対応していると

スマホの電話やLINE通話の相手の声が、補聴器に直接届くようになります。当店で実機を取り寄せて確認したところ、両耳へのストリーミングも安定して動作しました(リサウンド SAVI 4 RIEで確認)。

通話のしくみを一つだけ
相手の声は補聴器へ直接届きますが、こちらの声はスマホ本体のマイクで拾います。そのため通話中は、スマホをカバンや離れた机に置いたままにせず、口元に近い位置に置いてください。

※ 補聴器は管理医療機器です。お使いの補聴器側もASHA対応である必要があります。ASHAの基本についてはこちらの記事で解説しています。

arrows We3を、ご両親のスマホにおすすめする理由

ご高齢のご家族のスマホとして、arrows We3は理にかなっています。

スマホショップで、補聴器を使う高齢の女性が若い女性と一緒にスマートフォンを選んでいる様子

補聴器に音声が直接届く(ASHA対応)

電話やLINE通話の相手の声を、補聴器でそのまま受けられます。スマホを耳に当てなくても、相手の声が補聴器に届きます(自分の声はスマホのマイクで拾うため、通話中はスマホを口元の近くに)。

とにかく頑丈(防水IPX6/IPX8/IPX9・防塵IP6X・MIL規格)

落としても、濡らしても強い設計。ハンドソープでの丸洗いやアルコール除菌にも対応します。「うっかり」が多いシニア世代でも扱いやすい一台です。

価格が手頃(SIMフリー版で4万円台〜)

高価なスマホと違い、「もし壊しても、もし水没させても、ダメージが大きすぎない」価格帯です。どこまでを許容できるかは人それぞれですが、心理的なハードルは確実に低くなります。

シニアにやさしい工夫

ワンタップで大きな文字の「シンプルホーム」に切り替え可能。さらに、AIが特殊詐欺の疑いを検知して警告する迷惑電話対策や、海外からの着信を一律拒否する機能も搭載。ご家族が離れて暮らしていても、詐欺対策の面で心強い設計です。

arrows We3の通常のホーム画面
通常のホーム画面
arrows We3のシンプルホーム画面。大きな文字とアイコンで見やすい表示
シンプルホームに変更後

電池が長持ちで劣化しにくい

5,000mAhの大容量で、充電しながら使ってもバッテリーが傷みにくい「ダイレクト給電」に対応。5年後も初期容量の約80%を保つ設計です。長く使う前提のシニアに向いています。

ライバル機はどれ? 補聴器の視点で3機種に絞る

arrows We3 ホワイトの背面

「スマホは種類が多すぎて選べない」——その通りです。カメラ自慢のXiaomi、薄型のmotorola、各社さまざまな機種があります。全部を比べていたらキリがありません。そこで本記事では、補聴器とつなぐ視点で意味のある3機種に絞ります。

  • arrows We3(SIMフリー 42,000円〜)……価格・接続性・コスパ・耐久性
  • Google Pixel 10a(SIMフリー 79,900円〜)……価格・次世代接続性・コスパ・パフォーマンス。録音の文字起こしが最上級
  • iPhone 16e(SIMフリー 99,800円〜)……接続の安定性

価格はすべてSIMフリー版のメーカー希望小売価格(税込・最小構成)を基準にしています。キャリア版は割引・在庫の変動が大きいため、本記事では比較の基準に含めません。ご購入時は各販売店で最新価格をご確認ください。

なお、カメラ全振りのハイエンド機(Xiaomi 15 Ultraなど)は、確かに写真は最上級ですが、大きく重く高価で、補聴器ユーザーの日常には過剰です。しかも機種によってLE Audio対応がまちまちで、購入前の確認が必要です。今回は「上限の参考」として名前を挙げるに留めます。

3機種を比較(充電・カメラ・おサイフ・防水・接続性)

iPhone 16e・Pixel 10a・arrows We3の3機種を並べた比較イメージ
項目arrows We3Pixel 10aiPhone 16e
接続性(補聴器)ASHAASHA+LE Audio
当店実機検証済
MFi
標準・安定
Bluetooth5.46MFi
充電(有線)5,000mAh
USB PD 3.0・ダイレクト給電
5,100mAh/急速20W
30分で50%
ワイヤレス充電
Qi 7.5W
MagSafe
カメラ5,030万画素
単眼
4,800万+1,300万
超広角あり
4,800万Fusion
単眼・光学2倍
おサイフケータイ対応対応Apple Pay/Suica
防水・防塵IPX6/8/9・IP6X
MIL・丸洗い可
IP68IP68
価格
SIMフリー最小構成
42,000円〜79,900円〜99,800円〜

接続性の3規格を、ひとことで

  • ASHA(We3)……電話・LINEを補聴器に届けられる。実用十分な入口
  • LE Audio(Pixel 10a)……高音質化や省電力を実現しやすい次世代規格。実際の音質・遅延はスマホと補聴器の組み合わせや実装によって異なります。補聴器側も対応していれば利用できます
  • MFi(iPhone 16e)……Appleの認証で安定してつながる。音質は標準的だが「確実に動く」信頼感

カメラの写りについて(実機で撮り比べ)

3機種で同じ被写体を撮り比べてみました。写りには各機の個性がありますが、これは主に写真の”好み”の話です。本記事では画質よりも、補聴器との接続性と使いやすさを重視します。

実機で撮り比べ|カメラ性能

自分はスマホのカメラ性能については全く詳しくありません。ノイズ?白飛び?夜景撮影?全然わかっていません。arrows We3、iPhone16e、Pixel10a、arrows We2を使い、同じ写真を撮ってきましたのでご覧の上、評価いただければと思います。

We3は、40,000円台、キャリアショップだと20,000円台で購入できるスマートフォンですが、カメラ性能が悪くないように思えました。旧モデルWe2と比較するとカメラのチューニングが進化しているのでしょうか??

標準撮影(1倍)

arrows We3で撮影した作例(1倍)
arrows We3
arrows We2で撮影した作例(1倍)
arrows We2
Pixel 10aで撮影した作例(1倍)
Pixel10a
iPhone 16eで撮影した作例(1倍)
iPhone16e

2倍望遠

arrows We3で撮影した作例(2倍)
arrows We2で撮影した作例(2倍)
Pixel 10aで撮影した作例(2倍)
iPhone 16eで撮影した作例(2倍)

ポートレート撮影

arrows We3で撮影したポートレート作例
arrows We2で撮影したポートレート作例
Pixel 10aで撮影したポートレート作例
iPhone 16eで撮影したポートレート作例

素人なので詳しいことはわかりませんが、ポートレート撮影するとWe2は明らかに加工した感が出ています。We3は比較的自然、ピクセル10aよりWe3のほうが自然に見えます。

文字起こし比較

今は、ご高齢の方でもスマホで文字起こし、AIで要約を使っている方が増えてきました。市役所や大事な打合せを文字にしてスマホのメモ帳やGEMINIなどAIに入れておけば、備忘録にもなり、簡単に要約もしれくれます。

役所の窓口で、補聴器を使う高齢の女性がスマートフォンの文字起こしを見ながら、マスクをした職員の説明を確認している様子

今回、ご紹介するarrows We3の文字起こしは使えるのでしょうか。40,000円代だとさすがに厳しいのか?検証してみました。

簡単な会話を文字起こし

まずは、ちょっとした日常会話をarrows We3、Google Pixel10a、iPhone16eで文字起こしして精度を比較しました。今回テストする3台のスマホは、どれも違うアプリでスマホ本体に標準搭載されたものを使っています。これらのアプリを使えば、別途課金は必要なく文字起こしが利用できます。

左からiPhone16e arrows We3 Google Pixel10aです。

どれもOS標準搭載、無料で使えるとは思えないほどの精度です。ピクセルだけは録音しながらリアルタイム文字起こしができます。

Googleマップ音声検索

某YoutuberさんがよくやっているGoogleマップを音声で検索をWe3とPixel10aで比較してみました。We3もスムーズ!

結構サクッと出てくるのでこれくらいならストレスなくWe3を使用できそうです。

BASIO・かんたんスマホからの乗り換えに最適かも

今、ご家族がBASIO(ベイシオ)かんたんスマホをお使いで、かつ補聴器を使っている——この組み合わせなら、arrows We3への買い替えを前向きに検討する価値があります。

これらのシニア向け定番スマホは、補聴器ストリーミング(ASHA)に対応していない場合があります。その場合、電話やLINEの音声を補聴器に直接飛ばせません。We3に替えれば、相手の声が補聴器に直接届くようになります。使い勝手(シンプルホーム・大きな文字)はそのままに、補聴器との相性が一段良くなる、という乗り換えです。

買い替え前に、2点だけ確認を

お使いの機種・補聴器の対応状況によって結果は変わります。「今のスマホがASHA対応か」「補聴器がASHA対応か」の2点を、当店で一緒に確認できます。

補聴器+スマホで考える|リサウンド SAVI 4 と組み合わせると

スマホ単体で決めても、補聴器がその規格に対応していなければ意味がありません。そこで、コスパの良いLE Audio対応補聴器リサウンド SAVI 4(RIEタイプ)と組み合わせて考えてみます。

なぜ SAVI 4 で比べるのか

リサウンド SAVI 4 は、MFi・LE Audio・ASHA のすべてに対応していて、しかも価格が抑えめ。だから、3機種それぞれの接続方式(We3=ASHA/Pixel 10a=LE Audio/iPhone 16e=MFi)を、たった1台の補聴器で公平に試せます。さらに、Pixel 10aのLE Audio接続を利用できるコスパの良い補聴器でもあります。比較の”ものさし”として最適なのです。

SAVI 4 はあくまで一例です。同じくMFi・LE Audio・ASHAに対応する補聴器であれば、同様の考え方で選べます。

arrows We3 + SAVI 4

ASHAで接続。電話・LINEを補聴器で。SAVI 4のLE Audio性能そのものは使えませんが、日常使いには十分です。とにかくコスパで揃えたい方の本命

Pixel 10a + SAVI 4

LE Audioで接続できます。LE Audioは高音質化・省電力を実現しやすい規格です(実際の音質・遅延は組み合わせにより異なります)。加えてPixelは録音の文字起こしが最上級で、聞き逃しを補う実用性も高い。性能で選ぶ方の本命

iPhone 16e + SAVI 4

MFiで接続。安定してつながるのが強みです。加えて、iOSの設定画面から補聴器を直接操作できる、Apple製品間で接続を切り替えられる、といった利点があります。一方で、価格とLE Audio対応の面ではPixel 10aが有利です。文字起こしは、ライブキャプション(リアルタイム字幕)は使えますが、録音の文字起こしやAI要約はPixelに一歩譲ります。

まとめ|あなたの選び方

大事なのは、LE Audio対応の補聴器(SAVI 4など)で比べること。ASHAやMFiだけで比べると、Pixel 10aの「次世代接続」という一番の強みが見えず、10aが不利に映ってしまうからです。同じ土俵に立てる、コスパの良い補聴器が SAVI 4 という結論になります。その上で、選び方はシンプルです。

  • コスパ重視なら → SAVI 4 + arrows We3
    電話・LINEを補聴器で、頑丈で安い。多くの方はこれで十分満足できます。
  • 価格・次世代接続・文字起こし重視なら → SAVI 4 + Pixel 10a
    LE Audio接続と最上級の文字起こし。聞こえの実用性を一段上げたい方に。
  • Apple製品との連携重視なら → iPhone
    iPhone・iPadを複数お使いの方、iOS標準機能から補聴器を操作したい方に。

iPhone(16e)は、Apple製品との連携を重視する方に向いた選択です。MFiの安定感に加え、iOSから補聴器を直接操作できる強みがあります。一方で、価格とLE Audio対応ではPixel 10aが有利なので、iPhone・iPadを複数お使いの方や、iOS標準機能で補聴器を操作したい方に、特に向いています。

ただし、こんな方は別です

今フォナックをお使いの方、iPhone・iPadで生活が完結している方は、この限りではありません。あなたの補聴器と暮らしに合わせて、最適な組み合わせを当店で一緒に選びます。

よくある質問

arrows We3は本当に補聴器とつながりますか?
ASHAに対応しており、当店の実機検証(リサウンド SAVI 4 RIE)では両耳ストリーミングが安定して動作しました。お使いの補聴器側もASHA対応である必要があります。
BASIOやかんたんスマホから乗り換える意味はありますか?
それらが補聴器ストリーミング(ASHA)に非対応の場合、We3に替えると電話・LINEの音声が補聴器に直接届くようになります。使い勝手はそのままに、補聴器との相性が良くなります。
Pixel 10aとWe3、結局どちらが良いですか?
コスパならWe3、次世代接続(LE Audio)と文字起こしの性能ならPixel 10aです。補聴器をSAVI 4のようなLE Audio対応機にする場合、Pixel 10aがその実力を引き出せます。
iPhoneではダメですか?
iPhone 16eもMFiで安定してつながります。ただ、Pixel 10aに対する優位性が接続の安定性くらいで、価格も高め。Appleで生活が完結している方以外は、無理に選ばなくてよいと考えます。

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補聴器とスマホの接続、当店でご相談ください

お使いのスマホと補聴器が「つながるか」だけでも、当店で確認できます。ご両親のスマホ選び、補聴器との組み合わせでお困りの方は、立川補聴器センターにお気軽にご相談ください。聞こえの測定から、スマホとの接続確認まで、認定補聴器技能者がサポートします。

立川補聴器センター|東京都立川市高松町3-21-4 アストル1F|TEL 042-527-8555|補聴器は管理医療機器です。

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