Made For iPhone補聴器

made for iPhone対応補聴器とは、iPhoneと補聴器がアダプターなどを使わず直接無線でつながり補聴器の音量調整や音質調整ができる機能です。現在主要なメーカーからは1~2器種ラインナップされており、今後もますます補聴器が様々なデバイスと接続し便利に使えるようになってくると思います。ここでは、iPhone対応補聴器を各メーカーごとにまとめてご紹介していきます。

その前に用語の説明です

made for iPhone対応補聴器はiPhone/iPadに搭載されいるiOSに組み込まれている機能です。iOS上ではmade for iPhone対応補聴器と呼ばず別な呼び方をしています。一部わかりにくい言葉もあると思いますので今一度ここで用語のご説明をいたします。

●MFIヒアリングデバイス

iPhone上ではmade for iPhone対応補聴器のことをMFIヒアリングデバイスと表記しています。以後こちらでも対応補聴器をMFIヒアリングデバイス(MFI対応補聴器)と記載してご紹介いたします。


●ストリーミング

iPhoneから出る音声を補聴器にbluetoothで送り補聴器から直接音声を聞くことを表しています。音楽、電話、動画音声、LINEの音声など様々な音声をお楽しみいただけます。


●ペアリング

iPhone/iPadと補聴器をbluetoothで接続することです。MFIヒアリングデバイス(補聴器)とiOSは専用のbluetoothで接続されます。bluetoothを搭載したスマホ(アンドロイド)やPCとは接続できない仕組みになっています。


●プログラム

一般的に補聴器の調整は、補聴器内部に3~7種類入れることができそれを切り替えて使用できる仕組みなっています。例えば、1番は普段使用、2番は会議用、3番は静かにしたい時などです。この調整を追加することを「プログラムを追加」「プログラムを作成」などと呼んでいます。MFIヒアリングデバイス(補聴器)は、このプログラムをiPhoneで変更することができます。また、GNリサウンド・ベルトーンの補聴器は、ストリーミング専用のプログラムを作製することができます。音楽を聴いたり動画を鑑賞するとき専用の音質を作ることが出来、通常補聴器を使うときとは別の音質でiPhoneの音声を楽しむことができます。


●RICタイプ(リックタイプ)

補聴器の形状の名称です。(Receiver-in-canal)の略です。小型で目立ちにくく対応できる聴力も広いことから現在の補聴器業界の主力商品になっています。MFIヒアリングデバイスもこのタイプの補聴器のライップが多くなっています。


●BTE(ビーティーイー)

耳かけ式補聴器の名称です。(Behind The Ear)の略です。比較的大きめの補聴器で大きめの音量が出せる補聴器になっています。made for iPhone対応のBTE型補聴器は、オーティコン・GNリサウンド・ベルトーンから販売されています。(右側の補聴器がBTE型です)


 

MFIヒアリングデバイス(made for iPhone)補聴器で出来ること

 

  1. 補聴器のリモコンとしてiPhoneを使用する。プログラムの切り替え、音量調整ができる。
  2. 補聴器の音質を調整する。低音、高音を微調整できる。
  3. iPhoneの音声を補聴器に送りイヤホンのように補聴器を使用できる
  4. iPhoneのマイクで集音した音声を補聴器に送ることができる。補聴器の外部マイクとしてiPhoneを使用できる
  5. 補聴器を外部から遠隔操作できる(ベルトーン、GNリサウンドのみ)
  6. 補聴器がなくなった場合、大まかな位置を特定できる(補聴器とiPhoneの通信が切れた位置を記録)

MFIヒアリングデバイス(made for iPhone)補聴器をリリースしているメーカー

  • GNリサウンド(デンマーク)
  • ベルトーン(アメリカ)
  • スターキー(アメリカ)
  • オーティコン(デンマーク)
  • ワイデックス(デンマーク)
  • シーメンス・シグニア(ドイツ)

GNリサウンドが先発で発売しその後スターキーが続きました。しばらく新しいラインナップが出ませんでしたが、2016年にオーティコン、2017年にワイデックスとシーメンス・シグニアが続いてリリースしやっとメーカーが揃ってきました。世界最大規模の補聴器メーカー フォナックや日本のリオネットはまだリリースしていないんですね。(フォナックはmade for Allという名前でアンドロイドにも対応する補聴器を販売しています)ではこの後、各メーカーのMFIヒアリングデバイスをメーカーごとにご紹介してまいります。

 

GNリサウンド:リンクス3D、ベルトーン:トラスト

MFIヒアリングデバイス先発メーカーのGNリサウンドさんよりリンクス3D/エンツォ3Dが2017年にリリースされました。先発メーカーらしく他メーカーにはない機能でiPhoneを使った補聴器の遠隔サポートを初めて搭載したメーカーさんです。GNリサウンドとベルトーンは兄弟メーカーでほぼ同じ内容の補聴器を別ブランドで展開しています。車に例えると「ノア」と「VOXY」、「アルファード」と「ヴェルファイア―」のような感じでしょうか。

 

どちらのメーカーも専用のアプリケーションをappストアよりダウンロードし補聴器の操作を行っていきます。GNリサウンドさんは「スマート3D」、ベルトーンさんは「ヒアマックス」というアプリを使用します。(どちらのメーカーもほぼ同じアプリ)

他のMFIヒアリングデバイスより優位なところは、GNさんとベルトーンさんは補聴器を「遠隔」で操作できるところにあります。ちょっとだけ指向性を変更してほしい、プログラムの並び順を変更してほしいなど軽微な内容のみ遠隔で操作できるようになっています。当店でも遠隔サポートで対応させていただいているお客様がいらっしゃり、指向性の変更や雑音抑制の変更などを承っております。

GNリサウンド「リンクス3D」、ベルトーン「トラスト」まとめ

  • iPhoneを使って補聴器の調整が遠隔で出来る(販売店さんの確認が必要です)
  • アプリの操作性がよい、ビジュアルが良い!
  • ストリーミング時の音質を単独で調整できる
  • 唯一、MFI対応の耳あな式をリリースしている
  • MFI対応のハイパワー補聴器(重度の方向け)もあり

 

スターキー Halo iQ(ヘイローアイキュー)

MFI対応補聴器 2番乗りのアメリカのメーカーさんです。スターキーさんはMFI対応補聴器を5器種ラインナップしておりベーシックモデルは片耳140,000円で用意されています。(おそらくMFI対応で最安値)スターキーのMFI対応補聴器は単体の補聴器としても面白い機能を搭載しています。補聴器は、会話と雑音を検知して雑音をなるべく下げ会話を聞きやすくしてくれる機能がついています。スターキーはさらに音楽を単独でキャッチする専用のチップを搭載し音楽と会話が同時処理されることにより音楽を聞きやすくしてくれます。当店ではカラオケがお好きなお客様にこの「サウンドエーハンサー」という機能が好評で「スターキーに変えてからカラオケがうまくなった」というお客様もいらっしゃいます。iPhoneからの音楽が直接補聴器に届く、普段何気なく聴いているBGMが心地よく聞こえる、そんなエンターテイメント性豊富な補聴器がスターキーのHaloiQです。(ミュージックエーハンサーはHaloiQ 1600以上に搭載)

 

●スターキー「ヘイローiQ」まとめ

  • 片耳140,000円からの低価格機種にもMFIを搭載(HaloiQ 1000)
  • 豊富な調整チャンネル、より細かい調整が可能
  • ストリーミング専用調整が可能、iPhoneからくる音声をより細かく調整できます
  • 単体補聴器としても面白い!BGMが生活に彩を!ミュージックエーハンサー搭載
  • ちょっと残念 アプリがシンプルすぎてちょっとチープですね
  • ちょっと残念 iPhoneがないと両耳通信ができません。(周波数の問題で日本は両耳通信出来ません)

 

オーティコン オープン

かなりハイスペック、独特の世界観を持ったMFI対応補聴器です。補聴器単体としての機能が他社と比較しずば抜けて高くなっております。パソコンでいうCPUが補聴器にも搭載されていますが、このオープンはなんと11個のチップを搭載、音声処理を11個のチップで同時に行うことにより補聴器が「音声」「雑音」をかぎ分け仕訳をしてくれるシステムを搭載しています。そのため指向性という音を拾う方向を持たせる機能を搭載していません。MFI機能はどちらかというとおまけ、独特の音声処理技術が売りの超ハイスペック補聴器です。

オーティコン オープンのラインナップ

左から「ミニRITE」 中央「ミニRITE-T」 右「BTE」

 

●オーティコン「オープン」まとめ

  • オープン価格設定 メーカー参考価格もかなり高額 片耳230,000円~550,000円
  • 業界トップクラスのハイスペック補聴器
  • MFI機能が若干弱い、音質の調整がアプリでできません
  • ストリーミング時専用のフィッティングができません
  • 補聴器単体の機能、騒音抑制が非常に充実。MFI機能はおまけ的な存在です

 

ワイデックス ビヨンド(220~440のグレード)

環境を補聴器が自動で認識し最適化を行なう、小さな音もきれいな音でお耳に送る、すべての音をとらえるをコンセプトに作られた補聴器「ワイデックス ユニーク」シリーズのMFI対応補聴器「ビヨンド」をご紹介いたします。ビヨンドは大きな音からものすごい小さな音まで広い範囲で音を拾いそれを補聴器のアンプでクリアーにし、現在の環境に適正化してお耳に送る「音に特化した」補聴器だと思います。そのため、初めて使ってみると非常に賑やかに感じることがあります。ちょっと慣れが必要な補聴器かもしれません。また、ビヨンドには110、220、330、440の4グレードがありますが110はiPhoneからのストリーミングに対応していません。ご購入の際は機能をしっかり確認しておきましょう。

 

 

シーメンス・シグニア NX(エヌエックス)

2018年に発売された今日現在では最も新しいMFI対応補聴器がシーメンス・シグニア補聴器のNXです。RICタイプ、RICタイプ充電式、BTEと幅広いラインナップを揃えています。NXの特徴は大きくわけて3点です。まず、OVPという機能でこちらは装用者様のお声を補聴器に記憶させご自身の声(自分の声)を抑えるという機能です。補聴器装用が初めての方は自分の声の響きが不快に感じますのでそういった不満を解消した補聴器と言えます。二つ目に音が非常にクリアーできれいです。これは前モデルのプライマックスと比較してすぐにわかるくらい進化しています。三つ目はiPhoneと接続したときに指向性(声を拾う向き)を任意で変更できることです。レストランや飲み会、BBQなど多くの人とコミュニケーションをとる際便利な機能です。

 

まとめ

いかがでしたか。MFIヒアリングデバイスも大手メーカーの補聴器が出そろい今後はもっと便利に、もっと快適に補聴器が使用できるようになるといいですね。今後はアンドロイドでもストリーミングができるようにメーカーさんには頑張っていただきたく思います。

リサウンド「リンクス」からシーメンスシグニア「NX」まですべて当店でご販売させていただいたことがあり、フィッティング・補聴効果の測定も実施いたしました。当店では火曜日、土曜日は言語聴覚士が補聴器のフィッティングを行っております。(それ以外の日は認定補聴器技能者が実施)下記の補聴器をご購入いただいたお客様は皆さま、言語聴覚士・認定補聴器技能者が補聴効果の測定を実施しきっちりとフィッティングを行いご納品しております。当店のフィッティングは聴力に合わせた初期調整だけでは絶対終わりません。高性能なMFI対応補聴器の機能をしっかり引き出すよう日々フィッティングに努めております。

過去の販売実績の一部

  • GNリサウンド 「エンツォ3D」
  • ベルトーン 「レジェンド」耳あな、耳かけ共に多数(レジェンドはトラストの前モデルです)
  • スターキー「Halo2 i2000」
  • オーティコン「オープン1~3」
  • WIDEX「ビヨンド」 440、220
  • シーメンス・シグニア「7NX、3NX」

MFI対応補聴器の試聴用補聴器 ラインナップ

  • ベルトーン トラスト RIC、BTE各種
  • GNリサウンド エンツォ3D(ET988)
  • スターキーHalo2(2400)
  • スターキーHaloiQ(2400)
  • オーティコン オープン(1~3まですべてあります)
  • WIDEX ビヨンド(B2-F2)
  • シーメンス、シグニアNX(NXは3~7まですべてあり)

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