こんにちは、立川補聴器センターです。
11月20日、午後お休みをいただきシーメンス/シグニア補聴器(正式名称 シバントス株式会社/ブランド名 シグニア補聴器)の工場を見学させていただきました。
場所
東急田園都市線、小田急線の中央林間駅より徒歩10分程度の静かな住宅街の中にシグニア補聴器はありました。
シグニア補聴器 入口
おしゃれなオフィスの入り口です。
本日のアジェンダ
シグニア補聴器「匠」とは、オーダーメイド補聴器作製のレジェンド!
シグニア補聴器さんには、「匠」(たくみ)と呼ばれるオーダーメイド補聴器のスペシャリストが存在します。彼らは、シグニア補聴器での社歴15年以上のレジェンドとのこと。今回はその匠メンバーのおひとりI様にオーダーメイド補聴器の作製のイロハは教えてもらってきました。
また匠メンバーには電話対応のプロフェッショナルも存在します。フィッター(補聴器を調整したり耳型を採取するお店の人)とモデラー(補聴器を耳の形にデザインする人)の意思疎通ができないとお客様にしっかりフィットした補聴器が出来上がりません。
電話対応のプロフェッショナルは、フィッターが採取した耳型を見ながら「どうやって」補聴器を作っていくか?適切、適格にアドバイスしてくれます。
オーダーメイド補聴器が出来上がるまで
今回、シグニア補聴器さんの社内コンプラの問題で工場内での撮影は限定されておりました。シグニア補聴器のオーダーメイド補聴器が出来上がるまでの工程はオフィシャルの動画をご覧ください。
匠の技を一部ご紹介
本日、オーダーメイド補聴器を作製する工程の一部を拝見されていただきました。リューターと呼ばれるハンドドリルとその歯(ビットと呼びます)、UV接着剤を使って補聴器の周囲を手作業で削り上げている作業です。
●フェイスプレート・・・電池蓋(茶色)の部分の名称です
作業の1工程 フェイスプレートとシェルを合体させる工程を「匠 I様」から拝見させていただきました。
リューターで周囲の「バリ」を削りフェイスプレートとシェルを「ツライチ」の状態まで削りこんでいく様子です。
今回は時間や社内規定の都合上、ここまでとなりました。
シグニア補聴器 日本工場は設備が充実
工場内を見学していると目に飛び込んできたのが設備です。お耳の中に入るシェル部分を作製する3Dプリンタが2基、シェルにカラーを入れる専用ブースが完備されていました。
また、1台300万円すると言われる補聴器特性測定器「FONIX7000」がなんと10台完備されています。大きな大学病院や補聴器メーカーでないとお目にかかれないFONIX7000が10台、さらにシグニア補聴器の完成品を検査する「検査室」には4台のFONIX7000が設置されフル稼働していました。
匠が作った耳あな式補聴器 納品前の状態をご覧ください
最後に弊店がシグニア補聴器「匠」に依頼して作製いただいた納品前の補聴器をご覧ください。目立ちにくい補聴器をご希望され今回シグニアの「プライマックス CIC」を「匠」がフルチューンしてこのサイズでお作りいただきました。
匠が鍛え上げた超小型耳あな式をご覧ください
1円玉と比較して1/3サイズくらいで作られています。こちらは弊店でご納品を行う予定の「シグニア 3プライマックス CIC」です。
補聴器レジェンド「匠」メンバー様と会食、意見交換
見学と補聴器作製体験が終わり、「匠」メンバー様と会食、意見交換を行ってきました。「匠」メンバー様は皆さま、「良い補聴器を作る」「お客様にご満足いただく」「技術を磨く」ことに高い情熱を持った方々ばかりですごい気迫を感じました。
こういった高い志と情熱をもった方々が作っている補聴器なら安心してお任せできると思います。
最後に
本日シグニア補聴器さんの中の人、設備を拝見してきました。シグニア補聴器さんは、ドイツのシーメンスから補聴器部門が独立し、シーメンス・シグニア補聴器(シバントス株式会社)となり2019年にデンマークの補聴器メーカー「ワイデックス」と合併します。
合併、買収と聞くとネガティブなイメージをもつこともありますが、シグニアさんの中を見てそのイメージはぶっ飛びました。お互いの技術を生かした成長のための合併のようでシグニアの社内の方は超ポジティブでした。僕は以前通信系会社のサラリーマンだったとき、自社が大手携帯会社を買収しました。社内が混沌とし、沢山の仲間たちが辞めていきました。その時のイメージが頭にこびりついていましたが、シグニア補聴器さんからそういった空気は一切感じません。ワイデックスとシグニアが合併し、聞えにお困りの方へより良い補聴器が出来上がることを心より願っております。
また、本日ご多忙な中貴重なお時間をいただき「シグニア補聴器」の匠の皆様には深く感謝を申し上げます。