
いつも当店のブログをご覧いただきありがとうございます。今回は、フォナック補聴器より2025年9月に発売される充電式耳あな型補聴器「バートインフィニオ」について今わかっていることをご紹介致します。
待望のフォナック充電式耳あな型です。Bluetooth・ロジャーなど接続性の素晴らしさと電池寿命の短さが一長一短だったフォナックの耳あな型補聴器、ついにこの電池問題に終止符を打てるのか?!早速見ていきましょう。
この記事でわかること
外観
まずは、フォナックの新製品「バートインフィニオ(以下バートI-R)」の外観をみていきましょう。
充電器・本体
おお!スターキーのようなマグネット・接点式充電を採用ですね!
充電器
補聴器を乗せると大きなLEDが緑に光ります。これはわかりやすい!充電器にはバッテリーが入っていないので、充電器単体で充電はできずUSBタイプCから電源を供給する必要があります。
サイズ
お耳の大きさは個人差がありますので、こちらの動画はイメージです。補聴器のサイズは結構小さめに見えますね。

カラーバリエーション
お耳の外に出る部分(フェイスプレートと呼びます)は、ベージュとブラックの2色展開。ベージュ=補聴器のイメージでしたが、非常におしゃれに仕上がっていると思いました。


アプリや接続性
フォナックの補聴器は、スマホを使った補聴器のリモコン機能(アプリ)やスマホの電話音声をイヤホンのように聞く機能などワイヤレス機能が充実しています。バートI-Rもアプリやワイヤレス電話機能を搭載しています。
この動画は音がでますのでご注意ください

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AIがデザインする革新的な耳あな型補聴器

補聴器は「耳の形」や「聞こえの状態」が一人ひとり違うため、最適なフィットを実現するのが難しい製品です。
フォナックの新しい バート I-R では、AI(人工知能)を活用した設計手法が導入され、従来よりも一人ひとりに合った補聴器を作れるようになりました。
耳型のデジタル解析(バイオメトリックキャリブレーション)

- 耳型スキャンから 1600ヶ所以上のデータポイントをAIが解析。
- 耳の凹凸や音の通り道を細かく計算し、音が最も自然に届くように設計されます。
改善が期待できること
結果として、平均で約2dB指向性が改善され、雑音下でも言葉がクリアに聞こえる可能性が高まります。
Rapid Shell Modeling(補聴器を組み立てする仕組み)

- AIが「可能な限り小さいシェルサイズ」を自動的に提案。
- 耳に入れやすく、外観も目立ちにくい。
- 取り扱いを重視する方向けには「フルシェル」オプションも選べます。
改善が期待できること
これにより、装用感が向上し、再作(作り直し)のリスクも低減されます。
AOV(補聴器の通気孔を最適にする仕組み)

- 耳あな型補聴器で問題になりやすい「閉塞感」や「ハウリング」をAIが予測。
- 音の逃がし方(ベントサイズ)を自動調整し、こもり感を減らしつつ、しっかり増幅します。
改善が期待できること
初めて補聴器を使う方でも違和感が少なく、自然な音を体験できます。
AOR(音響的に最適化されたレシーバー選択)

- 難聴の程度に合わせて、高音・低音を別々に考慮したレシーバーをAIが選定。
- 出力に余裕を持たせることで、将来的な聴力変化にも対応しやすい設計。
改善が期待できること
適切な「出力の余裕」を確保できるため、長く安心して使える可能性があります。
まとめると
今回フォナックがリリースするバートI-Rは、補聴器の基本設計段階の工程を大幅にアップデートし、より個別化したオーダーメイド補聴器が作製できるようになりました。どんな着け心地で、聞こえがどれくらい変わるか楽しみです。

大きさの違い
充電式の耳あな型補聴器は、アメリカのスターキーがトップバッター、それにシグニア、リサウンドが続きました。(リオネットも出ていますが、取り扱いがないため詳細不明)先行する3社の試聴用補聴器があるので、それぞれの大きさ、見た目を比較してみました。
フォナック バートI-Rはモック(見本)です

左からリサウンド・フォナック バートI-R(モック)・シグニアAX・スターキーエボルブです。バートI-R以外は、すべて動作する実機で撮影しています。写真についてのコメントは今回控えます💦
※リサウンド・・・50代男性のお耳で作製、シグニア・・・30代女性のお耳で作製(弊社従業員)
お耳の大きさは個人差がありますのですべての方にこのサイズで作製できることを保証するものではありません。
まとめ
フォナックの新製品 バート I-R(Virto Infinio I-R) は、同社初となる 充電式耳あな型補聴器 です。
- AutoSense OS 7.0 による騒音下での聞き取り向上
- RogerDirect対応 による多人数会話での強力なサポート
- Bluetooth接続 によるスマホ・通話の快適性
- そして、AIによる「RightFit」設計(Biometric Calibration、Rapid Shell Modeling、AOV、AORの統合)
これらを兼ね備えたことで、従来よりもさらに自然で快適な装用感と、聞こえにおける安心感を実現しています。
他社に先行されていた「充電式耳あな型」の分野に、フォナックらしい接続性とAI設計を融合させて登場したのが バート I-R です。
「耳の形も聞こえ方も一人ひとり違う」
その違いにAIが対応し、あなただけのオーダーメイド補聴器を作れるようになったのは、大きな進化といえるでしょう。今後、実際の試聴や装用レビューが待ち遠しい製品です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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