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オーティコン補聴器より新製品「エクシード」が2020年1月22日に発売されました。
左から「エクシードUP」「エクシードSP」「オープン耳かけ型パワープラス」
オーティコンは今まで高出力タイプ補聴器の新型をラインナップしておらず、かなり前のモデルを現行モデルとしてカタログ掲載していました。フィッティングソフトも4世代前、防水防塵性能もなし、スマホなどとの連動・通信もなしとなっておりましたが、今回のリニューアルでハイスペック補聴器を投入してきました。気になる性能、お値段は順を追ってご説明いたします。
製品ラインナップ
今回リリースされた高出力補聴器「エクシード」は、2機種・3グレードで展開します。
出力、サイズ、電池サイズの違い
グレードの違い
エクシードには、エクシード1・エクシード2・エクシード3の3グレードがあります。エクシード3は総合支援法対応モデルです。(公費+利用者負担内で購入可能なモデル)メーカーよりいただいたエクシード1・2・3の比較表が手元にありますので要約して掲載いたします。
機能 | エクシード1 | エクシード2 | エクシード3 |
オープンサウンドナビゲーター | レベル1 | レベル2 | ー |
ノイズ除去量 | 9dB | 5dB | ー |
突発音抑制 | 〇 | 〇 | ー |
オープンサウンドブースター | 〇 | 〇 | ー |
オープンサウンドオプティマイザー(新ハウリング抑制) | 〇 | 〇 | 〇 |
フィッティングバンド数(チャンネル数) | 14 | 12 | 8 |
フィッティング理論(処方式) | VAC+、DSE | VAC+、DSE | DSE |
made for iPhone対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
総合支援法対応 | ー | ー | 〇 |
エクシードには、2モデル・3グレード 合計6機種がリリースされました。スペックの目安ですが、エクシード1=オープン1、エクシード2=オープン3、エクシード3=シヤ2の位置づけです。
カラーバリエーション
全7色展開です。お子様向け「エクシードプレイ」は12色展開となります。
上から順にベージュ・テレコッタブラウン・コッパーブラウン・ダイアモンドブラック・ダークグレー・ライトグレー・シルバー(各画像をタップいただきますとアップの画面に切り替わります)
エクシード3の設定、調整内容
エクシードシリーズは全3グレードあり、エクシード3のみ総合支援法対応モデルになりました。総合支援法対応モデルでiPhone/iPadから音声送信ができる補聴器は現在このエクシード3のみです。最もお問合せが多いモデルになると思いますので調整内容や設定項目をフィッティングソフトを参考にみていきましょう。
フィッティングソフトは、GENIE2というソフトを使用します。今までオーティコンは支援法対応モデルの調整を行う際、2世代、または4世代前のソフトを使っていましたが今回からこのGENIE2に統一されました。
補聴器と調整用PCを接続する際、ケーブルを使用せずnoahlinkwirelessというアダプターを使用します。ケーブルがないのですっきりとした状態で調整が可能です。
調整ハンドル(チャンネル)
エクシード3の調整ハンドルは、8ハンドルです。内部的には48chで制御しているようですが、調整者が操作できる箇所は8か所です。
指向性
ここがエクシード1・2とエクシード3で大きく異なる部分です。
エクシード1・2にはオープンサウンドナビゲーターという機能を搭載しています。補聴器に2個取り付けられているマイクから周囲の音を一旦補聴器にすべて取り込み、11個のコアを持つ超高速CPUが音を分析、ノイズ・スピーチを振り分けして補聴器から出力する機能です。詳しくはリンクよりメーカーサイトをご覧ください。
エクシード3にはこのオープンサウンドナビゲーターは搭載されておらず通常の指向性のみとなります。調整ソフトの画面でその違いを見てみましょう。
エクシード1・2のオープンサウンドナビゲーター設定画面
エクシード3の指向性設定画面
エクシード1・2は補聴器がすべての音を拾って内部でバランスをとることがイメージされていますが、エクシード3は全方向・前方+横・背後・前方のみの3種類の指向性から選んで設定します。
自動機能
両耳装用時に両耳間のボタン操作が連動する設定、ハウリングの設定などを行う画面です。(エクシード3の設定画面です)
オプション,iPhone接続時の設定
iPhone接続時の音質設定などを行う画面です。
最大出力
高出力な補聴器は「どこまでまで音が出せるか」が選定する際重要になります。購入してから「物足りない」、「音に頭打ち感がある」ということにならないようにピークの値を比較してみましょう。
※こちらは当店所有の試聴器を使用し、コルチナ35という補聴器特性器で測定した結果です。個体差、特性器の校正により多少の誤差は発生致します。参考値程度でご覧ください。
※3000DM、エクシード、GN社ダナロジックアンビオ(エンツォ3D)、フォナック ナイーダB30-UPすべてダンパーを外した状態で測定しています。
●黄色い線 エクシードUP
●緑の線 フォナック ナイーダB30-UP
1KHz~1.5KHzはフォナックのほうが高出力です。低い周波数はエクシードが若干上回りました。
まだまだご紹介したい機能がありますが記事のスペースの都合上、ここまでとさせていただきます。新しい機能やアップデートがあった場合、随時更新の予定です。
オーティコン「エクシード」を試聴したい!
オーティコンより発売された「エクシード」のご試聴を2020年1月24日より開始いたしました。が、試聴用の補聴器がまだ1セットしかなくご希望をいただいてもご試聴までにお時間をいただく場合がございます。そこで「なるはやで」ご試聴をご希望のお客様は下記の手順でお手続きください。弊店に直接ご連絡をいただくより早く試聴機がご用意できる場合があります。(メーカーの在庫状況によりお時間がかかる場合もございます)
「エクシード」ご試聴の手順
オーティコンからの連絡が入りますので「メール」をお選びいただいたほうが便利です。キャリアメール(docomo.ne.jp)は迷惑メールに振り分けされてしまうことがあるのでgmail.comやicloud.comなどフリーのアドレスが便利です。
オーティコンのマーケティング部よりメールで連絡が入ります。ご希望の補聴器、試聴用補聴器の発送状況、ご来店日などをメールでお伺いいたします。
●ご試聴に関するお願い
・ご来店の際、必ずイヤモールドをご持参ください。イヤモールドがない、イヤモールドが合わない、初めて補聴器を装用する場合イヤモールドを一旦お作りしてからご試聴を開始します。エクシードは高出力補聴器のためイヤモールドなしではハウリングが出てしまいます。
・エクシードの全モデルご試聴希望、総合支援法対応モデル全器種ご試聴希望など2機種以上のご試聴は当店ではご遠慮いただいております。ご了承くださいませ。
オーティコン エクシードまとめ
今回は2020年1月22日にオーティコンより発売された「エクシード」をご紹介致しました。オーティコンの高出力補聴器、支援法補聴器は2世代~4世代前のモデルを使用しており以前からオーティコンに「支援法モデルを新機種に変更」のお願いをしてきました。この度、支援法補聴器・高出力補聴器がリニューアルし他メーカーを超える超ハイスペックになり、支援法対応モデルとしては初のMFI(made for iPhone)対応モデルです。
GNリサウンド(ダナロジックアンビオ)、シグニア(コントラスト)、フォナック(ナイーダB30-UP)と比較して謙遜ないスペックで登場いたしましたので今後高出力補聴器をご検討される方はオーティコン エクシードも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
立川補聴器センター
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店舗の前にコンパクトカー1台分のスペースがございます。(フィット・ヴィッツ・プリウスなど)ご来店の際、こちらにお車をおとめください。お車が入らない場合、近所のコインパーキングをご利用ください。弊店で駐車料金をお支払い致します。
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