042-527-8555

【まとめ】フォナック補聴器2021年6月現在

いつも当店のブログをご覧いただきありがとうございます。立川補聴器センターです。

本日は、2021年6月現在のフォナック補聴器のラインナップについてまとめたいと思います。フォナックの補聴器は現在大きくわけて3ラインナップがあり、それぞれ「できること」「できないこと」が別れています。また、「このシリーズには高度用がない」「総合支援法対応はこのシリーズ」等かなりわかりにくくなっていますので一覧でまとめたいと思います。

カタログの内容を整理します

フォナックのカタログは様々な補聴器が掲載されており2017年モデルから2020年モデルまで勢ぞろいしています。選定者側もご購入者様側も迷ってしまうくらい掲載されていますので一旦整理したいと思います。

モデル(世代)

フォナックの補聴器は世代ごとに名前がついています。最新の補聴器は「パラダイス」という名称です。

世代の名称世代のアルファベット発売された時期
パラダイスP2020年12月~
マーベルM2019年6月~
ビロングB2016年12月~

形状

補聴器の形状ごとにフォナック独自の名称をつけています。耳あな型は「バート」、RICタイプは「オーデオ」というように名称が異なります。

形状の名称補聴器の形状備考
オーデオRICタイプ(耳かけ型)小型の耳かけ型 軽度~高度まで対応
ナイーダ耳かけ型高度~重度の方向け 通常の耳かけ型
ボレロ耳かけ型軽度~高度の方向け 通常の耳かけ型
バート耳あな型軽度~高度の方向け
スカイ耳かけ型小児・学生用の耳かけ型

オーデオ

RICタイプと呼ばれる耳かけ型をフォナックでは「オーデオ」という名称になっています。軽度の方~高度の方まで対応する幅広い調整幅をもっているのが特徴です。充電式、PR48電池・PR41電池とバッテリー系は最も充実したラインナップになっています。

ナイーダ

中度~重度の方向けのラインナップです。ナイーダはP(中度)・SP(高度)・UP(重度)の3種類フィッティングレンジが用意されていますが、製品のあるなしがかなり混在しています。ナイーダを選ぶときにはしっかり聴力を測定(検査)してもらい、ご自身の聴力に合った補聴器を選び補聴器に必要な機能(充電やbluetooth)があることをしっかり確認しましょう。

ボレロ

軽~高度の方向け、耳かけ型補聴器をフォナックではボレロと呼んでいます。RICは「オーデオ」、BTE(耳かけ型)は「ボレロ」という位置づけです。ボレロとナイーダは一部商品が被っていますので徐々にラインナップが減りつつある補聴器です。

スカイ

ナイーダの小児・学生の方向けモデルです。カラーバリエーションがナイーダより多く、フォナック独自のオートセンスOSを小児学生向けにチューニングされています。スカイもMシリーズとBシリーズが混在していますので注意が必要です。

バート

オーダーメイドの耳あな型です。こちらの解説は別記事で行う予定です。Bシリーズ(ビロング)とMシリーズ(マーベル)にバートがラインナップされています。Bシリーズの時はフルラインナップだったバートは、Mになりかなり縮小されてしまった感じです。ちょっと残念。

フィッティングレンジ

ご聴力によりこのフィッティングレンジが異なります。S→M→P→SP→UPの順でUPが最も大きな音が出せます。UPは重度の方向け、Sは軽度の方向けです。

実はフォナック補聴器のランナップがわかりにくくなっているのはこのフィッティングレンジにあります。詳細は後程解説いたします。また、お客様から「UPになると補聴器が高くなるのでは」とよく質問を受けます。フィッティングレンジが変わっても金額が大幅に上昇することはありません。(オーデオというRICタイプの耳かけ型のみ価格が変動します。)

フィッティングレンジの名称(パワーと呼ぶ場合もあります)

  • S
  • M
  • P
  • SP
  • UP

フォナックの補聴器は以上5種類のフィッティングレンジが用意されています。

充電式・電池式

こちらは字のごとく、空気電池式または充電式の違いです。充電式がある形状とない形状があります。

充電式の場合、品番に「R」の文字が入ります。無記載は電池式です。

グレード

フォナックの補聴器は4グレード構成になっています。数字が大きくなると性能がアップします。グレードごとの性能差を紹介するとわかりにくくなってしまいますので、30が最もベーシック・90は高額だけど高性能と覚えておきましょう。

グレードカタログの表記備考
30エッセンシャル総合支援法対応モデルもあり
50スタンダード
70アドバンス
90プレミアム
カタログの一部を抜粋(オーデオパラダイスの場合)

ここまでをいったんまとめます

ここまでモデル・形状・フィッティングレンジ・充電or電池を解説いたしました。2021年4月にリリースされたカタログのP41をご覧ください。表が掲載されていて表の一番したに「フォナック ナイーダ P30-UP」と書いてあります。

ナイーダ P30-UP

上記でご説明した内容からこの補聴器はどんな補聴器か読み解いていきましょう。

  • ナイーダ・・・耳かけ型
  • P・・・2020年以降の最新モデル「パラダイス」
  • 30・・・グレードは30グレード(エッセンシャル)
  • UP・・・ウルトラパワー(最も大きな音が出せる・重度の方向け)

以上のようなことがわかります。

これはあって、あっちはない?

フォナックの補聴器がわかりにくくなっている要因の一つがこれです。一例をあげます。

ナイーダMのSPはあるが、UPはない

ナイーダPのPとUPは出ているが、SPはない

つまりナイーダPのSPが欲しいとお思いの方がいらっしゃっても製品が出ていないため残念ながらナイーダMを選定しないとフィッティングレンジSPをご用意することができないのです。言葉ではわかりにくいと思いますので表でまとめます。

FレンジSMPSPUP
オーデオP
オーデオM
オーデオB
ナイーダP
ナイーダM
ナイーダB
ボレロのPはなし
ボレロM
ボレロB
フォナック 耳かけ型補聴器あるなし表

耳あな型のバートもあるなしがありますが、ここに入れるとさらにわかりにくくなるのでまずは耳かけ型のみで比較していきたいと思います。

混乱しやすい箇所としては、ナイーダです。ナイーダP(パラダイス)はPとUPが出ています。ボレロはP(パラダイス)がなく、M(マーベル)のフィッティングレンジMとPだけです。

bluetoothの有無、機能の差

フォナック補聴器最大の特徴は、bluetoothを内蔵していることにあります。リサウンドやオーティコンもbluetoothを内蔵していますが、フォナックとは方式が異なり「iPhone」と一部のアンドロイドしか接続できません。

しかしフォナックの補聴器は、「bluetoothクラッシック」という方式を使っているので基本何でも接続出来ます。スマホのOSやキャリア(docomoなど)問わずbluetoothを搭載しているものでたら接続して音声を送信出来ます。

このbluetoothの機能に差が設けられています。表で確認しましょう。

モデル(世代)bluetooth備考
パラダイスbluetooth機器2台待機状態にできる(iPhoneとiPad両方など)
マーベルbluetooth機器1台待機状態にできる
ビロングコムパイロット2を使用すればbluetooth機器2台待機可能

テレワークの普及に伴い自宅でiPhoneで電話やLINE通話を待機、iPadやPCでZOOMやteamsを行うことが多くなってきました。筆者も通話はpixel5、事務作業はPCまたはiPadです。2台同時の待機を行うためには「パラダイス」を選択する必要があります。

スマホ1台だけつなげればOKという方はマーベルでもOKでしょう。

またビロングシリーズは、過去コムパイロット2というオプションを足すとbluetoothが使えるようになりましたが、販売終了のため事実上bluetoothを使用できなくなりました。

充電式の有無

2年ほど前から流行りだした充電式補聴器、フォナックも「もちろん」ラインナップがあります。ただ、こちらもこの補聴器は充電・あの補聴器は電池のみと品ぞろえに差があります。例によって表でまとめてみました。

形状の名称/Fレンジ電池式充電式
オーデオP
オーデオM
オーデオB
ナイーダPーPR×
ナイーダP-UP×
ナイーダM-SP×
ナイーダB-SP/UP×
ボレロM-PR×
ボレロM-M×
ボレロB-M×
ボレロB-P
ボレロB-SP×

オーデオ(RICタイプ)を選択すれば充電・電池どちらも選べる、ナイーダの場合中~高度の方向けなら充電がありますが、高重度の方向けは電池式のみ、ボレロは充電があったりなかったりとなっています。

購入の時は、お店の方にご自身の聴力を見てもらい聴力にあったFレンジの補聴器を選んでもらい、充電にできるか否か確認するようにしましょう。

総合支援法の対応

手帳をお持ちの方は、自己負担金額が抑えられる総合支援法を利用して補聴器をご購入するケースが多いと思います。手帳をお持ちで高度の方なら43,900円・重度の方なら67,300円が市から支給される制度です。

補聴器が総合支援法対応になっていると購入者の方は自己負担が最大で10%となります。(所得等により自己負担額が変わります)詳しくは当店のブログをご参照ください。

【UPDATE】総合支援法対応補聴器まとめ~高度難聴耳かけ型補聴器編~

フォナックの補聴器は、総合支援法対応と非対応のモデルが混在しています。手帳をお持ちでフォナック補聴器を検討中の方は、どの器種が支援法に対応していてどの機能が搭載されているのか?購入前に確認しておきましょう。

モデル名/Fレンジ総合支援法対応bluetooth備考
ナイーダP30ーPR×支援法の場合、差額購入
ナイーダP30-UP×支援法の場合、差額購入
ナイーダM30-SP×支援法の場合、差額購入
ナイーダB30-SP
ナイーダB30-UP
スカイM-30小児・学生のみ購入可能

支援法対応のフォナック補聴器は「ナイーダの30グレード」のみとなります。モデル/世代により支援法に対応のモデルと非対応で差額購入が必要なモデルが存在します。bluetooth機能をご希望の場合、M(マーベル)・P(パラダイス)を選定する必要があり、かつ高度の方はナイーダM-SP、重度の方はナイーダP-UPを選定する必要があります。

まとめ

ここまでフォナックの耳かけ型補聴器のラインナップをご紹介してきました。最後まとめに入ります。

欲しい機能・ご自身が必要な性能・使いかってを確認しその補聴器に欲しいものが入っているか確認してから決めないと後から後悔しちゃいます。わかりやすいかどうかちょっと不安ですが、一覧表を作ってみました。

モデル名称パワー充電
電池
bluetoothテレビ
接続
カタログ
掲載ページ
総合支援法
パラダイス:Pオーデオ PS/M/P/UP充電・電池17ページ
ナイーダ P充電18ページ
ナイーダ PUP電池18ページ
マーベル:Mオーデオ MS/M/P/UP充電・電池21-22ページ
ボレロ M充電20ページ
ボレロ M電池20ページ
ナイーダ MSP電池23ページ
ビロング:Bオーデオ BM/P/UP電池・充電×25ページ
ボレロ BP充電×25ページ
ボレロ BM/P/SP電池×25ページ
ナイーダ B
RIC
M/P/UP充電×26ページ
ナイーダ BSP電池×26ページ
30のみ対応
ナイーダ BUP電池×26ページ
30のみ対応
スカイスカイ MP充電27ページ
スカイ MM電池27ページ
スカイ MSP電池27ページ
30のみ対応
スカイ BUP電池×27ページ
30のみ対応
お問い合わせが事項を表にまとめてみました

最後に

今回はフォナックの耳かけ型補聴器のラインナップをまとめてみました。オーデオをご検討中の方は充電・電池・パワーもすべてそろっていますが、支援法を使って補聴器をご検討中の場合bluetoothが使えるか、聴力に合った製品ラインナップがあるか確認する必要があります。

フォナック補聴器をご検討中の方はお店の方にしっかり説明を聞いてご自身の聴力に合っていて、欲しい機能がそろったモデルを紹介してもらいましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

オーデオ・ナイーダP ご試聴機続々入荷

当店ではフォナック補聴器のナイーダ・オーデオ パラダイスの試聴機をどんどん追加しています。現在下記の試聴機を所有しておりますのでご興味ある方はお気軽にお申込みください。

ナイーダパラダイスのご試聴申し込みはこちらから


立川補聴器センター

〒190-0011 東京都立川市高松町3-21-4 アストル1階

電話番号:042-527-8555 FAX番号:042-512-9979

営業時間 9:30~18:00 定休日 毎週木曜日・祝日・第三日曜日

●ネットからのご予約は下記よりおすすみください

ご予約は下記よりおすすみください