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ベルトーンの補聴器「アメイズ」をAndroid10スマホに接続してストリーミング beltone/amaze

こんにちは、立川補聴器センターです。

本日は、ベルトーン(Beltone)より発売されている耳かけ型補聴器「アメイズ」をAndroidに接続し電話や音楽が直接補聴器から聞けるか(ストリーミング)検証しました。

ベルトーンの補聴器は、NJH株式会社が販売

ベルトーンの補聴器は、日本国内ではNJH株式会社(ニュージャパンヒアリングエイド株式会社)が輸入し販売しています。ベルトーンの補聴器を購入すると「NJH]と書かれたロゴが記載されたケースや保証書が付属しているのはそのためです。

ベルトーンとNJH株式会社の関係については下記の記事をご参照ください。

iPhoneからストリーミングは可能、Androidは?

ベルトーンから2019年の秋に発売された「アメイズ」はmade for iPhone対応補聴器です。iPhone/iPadにbluetoothで接続するとiPhoneで再生されている音声を補聴器に直接おj来ることができ、音楽や電話、LINE通話、ZOOM、Teamsなどの音声を「補聴器のマイクを経由しないで」クリアーに聞くことが出来ます。

Androidの対応はどうなのでしょうか。フォナックやリサウンドの補聴器はAndroidからの音声も直接補聴器で聞くことが出来ます。ベルトーンの補聴器はAndroidと接続できるのか?調べてみました。

メーカーサイトで調べる

まずはメーカーサイトで調べてみましょう。NJH株式会社のWEBサイトで調べてみました。

メーカーサイトを引用

iPhone:iOS 10.0以降
Android:AndroidOS 5.0以降
に対応しています。
それぞれストアにて “beltone hear max” で検索・ダウンロード願います。
なお端末の互換性につきましては、下記サイト
https://www.beltone.com/support/compatibility(英語表示)にてご確認ください。

 

むむむ、なるほど。。。全然わからんです。AndroidはOS10から補聴器のストリーミングに対応したはず。5.0~9.0では無理じゃないかなあ。

続いてアメリカ本国サイトで調べる

 

英語サイトなのでgoogle翻訳を使っています。Android10でストリーミングが出来ることが記載されていました。

Goole Pixel3スマートフォンでストリーミングができると記載されています。Pixcel3の最新OSは10なのでやはりアメイズもAndroid10からストリーミングに対応のようです。

Pixcel3と接続する前に

早速ベルトーン「アメイズ」とGoogle Pixel3を接続してみましょう。接続の前に「アメイズ」の内部ソフトウエアのアップデートが必要です。すでに「アメイズ」をお持ちでiPhoneやスマホと接続している方は、ベルトーンのアプリ「ヒアマックス(hearmax)」を開き、マイベルトーンより「ファームウエアの更新」を開いてバージョンを確認してください。

ソフトウエアバージョン 10043.4300が補聴器の最新ソフトウエアです。旧バージョン10037.3700と表示されている場合、アップデートが必要です。アップデート方法は下記をご参照ください。

 

ベルトーン「アメイズ」のソフトウエアアップデートについて

アメイズのアップデート方法は2通りの方法があります。

・販売店にお願いする

補聴器販売店には補聴器を調整するための「フィッティングソフト」というものが配布されています。販売店さんが最新バージョンのベルトーン用フィッティングソフト(バージョン1.6)を持っていたらお店でアップデート出来ます。バージョン1.6が入っていなかったらアップデートできません。

 

・アプリを使って自分で行う

ベルトーンのスマホ用アプリ「hearmax」を使うとアップデート出来ます。ただ、購入時にベルトーン「リモートケア」(補聴器の遠隔調整)に登録しておく必要があります。スマホのアプリを開きマイベルトーンに「ソフトウエアの更新」が出ていない場合、アップデートできません。

Pixel3とアメイズを接続してみる

Android10搭載スマホとベルトーン「アメイズ」をbluetoothで接続していきましょう。接続する際、スマホの設定>bluetoothからは接続できません。アプリを経由してペアリングを行います。途中で出てくるポップアップなどの警告も掲載していますのでちょっと手順が長くなります。ご了承ください。

STEP.1
Playストアで「beltone」を検索して「hearmax」をダウンロード

STEP.2
ヒアマックスを起動します

ヒアマックスを起動したら「はじめに」を押します。(デモモードを押さないでください)

STEP.3
補聴器をスマホの近くに置きしばらく待ちます

「はじめに」を押すと補聴器の検索が始まります。

STEP.4
ペアリングの確認

補聴器が見つかるとペアリングするかどうか確認がでます。はいで進みます。大人の事情で補聴器GNと表示されいますが、これがアメイズを指しています。

STEP.5
補聴器の再起動

ペアリングが完了すると補聴器の再起動を求められます。充電式は、充電ケースに入れれば再起動できます。電池式は電池蓋の開け閉めを行い再起動します。

STEP.6
位置情報の確認

位置情報の確認を求められます。これは補聴器を紛失した場合に「補聴器を探す」という機能を使うときに使用します。常に許可にするとスマホの充電の減りが早くなりますので「アプリの使用中のみ許可」にしておくことをおすすめします。

STEP.7
アプリの設定>一般>法律情報を開きます

ざっと内容に目を通していただき下までスクロールしておきます。これでペアリングの作業は完了しました。

STEP.8
電話の音声を確認

117やフリーダイヤルに電話して音声が補聴器から聞こえるか確認しましょう。

STEP.9
ゲーム、音楽を聞いてみよう

ゲームのBGM、音楽、LINEのビデオ通話など様々な音声がスマホのスピーカーからではなく補聴器を経由して聞こえます。

STEP.10
ペアリング完了です、お疲れ様でした

電話・音楽・ゲームなどの音声が補聴器から直接聞こえるのを確認したらペアリング作業完了です。

Android10を搭載したスマホ

Android10を搭載したスマホ、または元々Android8.0や9.0を搭載していたスマホが続々と10にアップデートしています。ベルトーンの公式サイト(アメリカ本国の公式サイト)ではGoogle Pixel3だけが記載されていますので他のAndroid10搭載スマホは未検証のようです。

わたくしも所有しているAndroidのスマホはPixel3だけなので他のスマホは未検証です。(10を搭載していれば他のスマホでも同様のことができそうな気がしますが。。。)Android10にアップデートされたスマホは下記のサイトに詳しく書かれています。


参考
Android 10へのアップデート予定機種USEDOOR様

【2020/6/15 UPDATE】

pixel3以外のAndroid10搭載スマホを3台購入してテストしてみました。また1台はAndroid8.0のASUS ZenPhoneを購入してカスタムROMのインストールを行いAndroid10に変更してみました。

結果、3台とも接続できませんでした。ASHAという補聴器とAndroidスマホを接続するプロコトルが搭載されておらず、補聴器とAndroid10スマホはペアリングできますが、音楽・電話音声は補聴器に送信されませんでした。

まとめ

今回はベルトーンの補聴器「アメイズ」がAndroidに接続できるか検証してみました。

Android10なら接続ができる

pixel3以外は未検証ですが、おそらくAndroid10以上ならワイヤレスストリーミングが出来そうです。ただ、AndroidはiOSと違いスマホを製造するメーカーがOSに様々なカスタマイズをすることができます。Android10に搭載されているユーザー補助/補聴器という機能を外してしまっている場合、ストリーミングができない可能性があります。スマホを購入する前にデモ用のスマホで検証してみたほうが無難だと思います。

補聴器のアップデートが必要

リサウンドの記事でも紹介しましたが、補聴器のソフトウエアが10043.4300というバージョンならAndroid10と接続ができます。

次回は、ベルトーンの補聴器がリモートで調整できるベルトーン「リモートケア」について検証してみたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。