お久ぶりです、立川補聴器センターです。
店舗が大変混雑しており暫くブログをお休みしておりました。補聴器について多数の情報が舞い込んでいますがなかなかブログを書く時間がとれません。(どなたかブログを書くのをお手伝いしていただけませんかーーー( ´∀` )
今回は、フォナック補聴器(PHONAK)の耳あな型補聴器「バートマーベル(バートM)」を3D耳型採取でお作りしたお客様からレビューをいただきましたのでご紹介致します。
・バートM50を製造しているソノヴァジャパン株式会社(フォナック)は、オトスキャンを正式採用しておりません。今回はオトスキャンの製造元のご協力をいただき特別なルートから製造をお願い致しました。
・こちらは個人の感想であり装用者全員に同様の効果を保証するものではありません。また、補聴器は適切なフィッティング調整により、その効果が発揮されます。しかし装用者のきこえの状態によっては、その効果が異なる場合があります。
耳型の3Dスキャンって何??
耳あな型補聴器を注文する際、印象材という粘土のようなものをお耳に注入して耳型を採取します。オトスキャンはお耳の中に5㎜ほどのカメラを差し込みお耳の中を撮影するだけでお耳の穴の形が採取できる画期的な装置です。
採取が完了するとお耳の形がクラウド上にアップロードされ専用サイトから見れるようになります。
これをメーカーの方がダウンロードして耳あな補聴器をパソコン上で設計していきます。オーダーメイド補聴器をパソコン上で設計することを通常「モデリング」と呼んでいます。
もし元々の耳型が本当の耳の穴と相違していた場合、間違った形でモデリングされてしまい、結果届いた耳あな型補聴器は着け心地が悪い、違和感が強い、つけると痛い等のお訴えに繋がります。より良い耳あな型補聴器作製には正確な耳型採取が必要なのです。
- お耳の中に粘土やわた、スポンジを入れずに採取できる
- 採取時間が短い(片耳3~5分)
- お耳の穴が正確に採取できる(メーカーさんのお話では90%近い確率で本人の耳のあなと一致するそうです)
- 印象材を使わないので採取時の事故を防げる
- 印象材を使うとお耳の皮膚に対し圧がかかり皮膚が広がることがあります。オトスキャンは無圧なので皮膚の広がりによる印象材の変形を防ぐことが出来ます。(より正確な耳型が判る)
当店は、2019年よりこのオトスキャンを導入し様々な耳あな型補聴器やイヤモールドを作製してきました。今回はフォナックのバートM50をオトスキャンで作製、ご購入いただいた方のレビューをご紹介致します。
お客様からのレビュー
フォナックの耳あな型をずっと使い続け今回で5セット目になるお客様からのレビューをいただきました。ご来店当初は、他店様でご購入されたフォナック 耳あな型補聴器 バートB50-312をご利用でした。
レビューをいただいたお客様
O様は2021年より弊店にご来店いただいております。以前は他のお店様でフォナック バートを4台お作りになりフォナック一筋で補聴器をご利用されていたお客様です。当店へのご来店のきっかけは、既存で所有しているバートB50の再調整でした。
- O様 40代女性
- オフィスに勤務
- 電話の聞き取り向上をしたいためフォナックのバートB50を使用、デュオフォン(両耳で電話が聞ける機能)を活用
- スマホやタブレットで行うオンライン会議(ZOOM)の際、聞き取りがしにくく困っている
- ハウリングが頻繁に起きる
- 会社用のスマホを支給されている、電話を聞き取る際デュオフォンを使っているが「人の名前」を聞き取れないことが多い
- プライベートでZOOMを使用することが多々あるが聞き取れない、ZOOMの際ハウリングしやすい
- コロナ禍の中、マスク・アクリルボード越の会話がかなり困難
- 現在の補聴器(バートB50)の調整がすでに限界なのか知りたい
この度は、フォナック補聴器 バートM50のレビューをいただき誠にありがとうございます。またオトスキャンについても感想をいただきましたのでご紹介したいと思います。
色々とありがとうございました。簡潔に申し上げると「ちなみにすごくいい感じ(^^♪」ですよ。
バートB50からバートM50へ どう変わりましたか?
O様は、当店にご来店された際フォナック バートB50-312を両耳でお持ちでした。再調整をご希望だったため補聴器を拝見したところ、「ちょっとシェル(耳型)が短いかなー」という印象を持ちました。ご聴力から推測するとお耳の入り口部分のみのシェルではハウリングを止めきれないのではと思いました。
B50はお耳の入り口のみ、M50はお耳の奥(第二カーブ)先までお作りいたしましたが、着け心地などお聞かせいただければと思います。
M50はつけた瞬間からピタッとフィットしました。ピタッとフィットしているのでBluetoothで聴く音楽も音漏れなく、ダイレクトに耳奥に音を伝えてくれる気がします。
うれしい限りです!!。耳道内を短くしている方は過去外耳炎になったり、お耳の奥が非常に敏感だったりと何等かの事情があることが多いです。O様の場合、耳道内を長くしても問題が起きなかったので結果、ハウリングの防止、耳道内での音圧のロスが起きにくく、より精度の高い調整ができるようになりました。
ちょっと感動した事は食事中に口を動かしても耳にピタッと違和感なく装着されていて、ずれ感が全くないことです。
粘土の型取りだと、紙一枚分大きかったり、耳道内が緩くて音が漏れたりということもありましたが、それがないのが良いです。
なるほど!オトスキャンは外耳道の形状を90%以上原型に近く再現できると聞いております。おっしゃられる紙1枚分というのは、印象材(耳型採取する粘土)を注入する際、お耳のお肌が押され実際の耳穴の形状より大きく採取してしまうことが原因かと思います。
オトスキャンは圧力が一切かかりませんのでお肌の柔らかい部分も圧がかからず忠実に再現します。それを使ってシェルを起こしていますのでお耳の皮膚へ均一にシェルがあたり着け心地の良さが実現できたと思います。
コロナ禍ならではの悩みが解決
2020年の緊急事態宣言より自分の生活も仕事も変わったと思います。ZOOMやTeamsで会議や面談を行うことが当たり前となり会社からスマホも支給されました。フォナックのB50はデュオフォンという機能があり、左耳で受けた電話の音声を右耳へ送信し両耳で電話が聞けます。ただ電話の度にボタンを押して切り替えする必要があり電話に出るのがちょっと嫌でした。
M50に変えたらスマホと補聴器がbluetoothでつながり何も切り替えしないで電話の音声が両耳に入ってきます。これはとても画期的でした。
フォナック補聴器のマーベルシリーズ(M50など)・パラダイスシリーズ(P70など)はbluetoothクラッシックという通信方式を採用しています。iPhoneでもAndroidでもWindowsでもbluetoothがついている機器に接続が出来ます。もちろんアプリもきっちり動作します。LINE通話、ZOOM、Teams、通常の電話からYoutubeの音声までスマホで再生する音はすべて補聴器に送信されます。ワイヤレスイヤホンと同じなので周囲の方に聞こえる心配はほぼありません。
リサウンドやオーティコンはMFIヒアリングデバイス/ASHAという規格で通信しているためスマホの機種縛りが出てしまいます。具体的にはiPhoneとpixel・Xiaomiの上位モデル・Galaxyの上位モデルのみが接続可能でその他のスマホやタブレットはbluetooth接続出来ません。
汎用性の高さはフォナックがダントツです。ただ、電池がPR41(312)のみで電池の減りもダントツです( ´∀` )。
電池の減りは確かに早いですね。でもネット通販で電池は6粒入りが200円以下で購入できるのでそこは割り切ってます。
電池は早いけど「Bluetooth最高です!」
ぜひ当店が運営しているヤフーショッピングもご利用ください。PayPayがもりもり付いてきますよー
最初からいい音♪
M50に変えてbluetooth以外で良かったことはありますか?
調整がうまくて、最初からいい音、不快感のない音をインプットしてくれるのは本当に感動しました。機能的にはB50とM50はbluetooth以外カタログを見るとほぼ変わりないと思いますが、B50とは別物の音質に感じます。
それはそれは!ありがとうございます!。
今回O様のバートM50-312をご用意するにあたり、今までとは違う調整方式も取り入れてみました。
①レシーバー(スピーカー)を外耳道奥に配置する
②ベントを開けたままハウリングを抑制できるシェルに仕上げる
③裸耳利得(REUG)の値を補聴器に反映する
①②③について簡単に解説致します
①について
レシーバーをお耳の外側に配置すると音の出口までチューブで伸ばしてシェルを作ります。あまりチューブを伸ばしすぎるとメーカーの出荷基準を満たせなくなります。
スピーカーの配置はメーカーの製造担当者と何度も打ち合わせして配置・サイズを決定致しました。
下記画像をご覧ください。M50は耳道の奥にレシーバーを配置しています。
②について
印象材で採取した耳型だと採取者の力量や印象材を注入する時の圧力、お顔やお耳のむくみ具合、採取中に口を動かすなど様々な要因により形状が崩れます。当店も印象材で補聴器を作っていた時、再作という耳型の作り直しなることが度々ありました。
オトスキャンはそれ(形状のくずれ)がほぼ発生しません。またお耳の中の皮膚に対しシェルが強く当たる部分と弱く当たる部分が発生するとそこを起点にシーソーのような状態が起き咀嚼や笑ったときにハウリングが起きる原因になります。そこを徹底的につぶしました。
③について
新たに実耳測定という測定器を導入致しました。詳細は割愛しますが、裸のお耳(裸耳)で音の聞こえ方は個人個人異なります。お耳の穴の大きさが違うので当然といえば当然ですが。。。これをオープンイヤーゲインと呼びます。
どのメーカーの補聴器もこのオープンイヤーゲインは平均値がデフォで入力されいますがパーソナルなデータは測定器で調べる必要があります。
こちらは当店従業員のオープンイヤゲインを測定してフォナックの調整ソフトに反映した画面です。
点線・・・調整ソフトにデフォで登録されている平均値
赤線・・・オープンイヤゲインを実測して反映した値
平均値と実測値で数値が異なることがお分かりいただけると思います。今回M50にはこちらを反映したため、今までより調整の精度が高くなったと思われます。
なるほど、3Dスキャン以外にも新しい測定を取り入れているのですね!。あの耳にかける装置は何か不思議に思っていました。補聴器に様々な私の耳のデータが入り、より自分のものに近づいていくのはうれしい限りです。
補聴器は購入後の調整が命だと思いますが、こちらのワガママな要望にも根気よく改善策を考えてくださり、調整を途中で諦めなくてよかったです。お陰で、今まで聞いたことない家電の電子音が分かるし、クリアファイルで集音していたのがそれしなくても聞こえが改善しました。
まとめ
最後に弊店または、フォナック補聴器について何か一言お願いします。
調子がいいとお店にも顔出さなくなりますが、
これからもよろしくお付き合いをお願いします!
お会い出来なくなるのはさみしいのやらうれしいのやら。でも調整回数が減りご足労いただく回数が減るのはご満足度が高いということなのでとてもうれしいです。
最後にもう1度「Bluetooth最高です」
サイコ─m9(◎ω◎*)─ッ!!!
ありがとうございます!bluetooth補聴器は便利ですよねー。僕も気に入って普段使いしています。僕の補聴器はフォナトロンですが。。。笑(本体ユニトロン製・イヤモールドフォナック製)
今回はお忙しい中、レビューをいただきありがとうございました。今後とも宜しく致します!!
フォナックの耳あな型補聴器を試聴してみませんか??
当店では、フォナックの耳あな型補聴器を1か月間「お作りして」ご試聴いただけます。作製後、強制購入は一切ございません。ご満足いただけない場合はご返却を承ります。
フォナックの耳あな型をご試聴いただく場合、下記のお願いがございます。
- 試聴期間は1か月間です。これを過ぎる場合、1週間ごとに2750円(税込)をご請求いたします。
- 試聴中にトライアル補聴器を紛失した場合、メーカー価格の50%をご請求致します。また、紛失時には最寄りの警察署に遺失物届をご提出いただき、その原本をご持参いただきます。
- ご試聴前にご本人様確認(運転免許証またはマイナンバーカードの確認)が必要です。
- 禁忌八項目に該当項目がある場合、耳鼻咽喉科の受診をしていただき「診療情報提供書」をご持参いただきます。いかなる場合でも診療情報提供書に記載のある禁止事項を超えて補聴器をご試聴いただくことはできません。(例:耳型採取の禁止、鼓膜穿孔しているお耳への装用など)
- 当店が適合不可と判断したお耳の場合、耳あな型トライアルを中止させていただきます。
- トライアルは、フォナック補聴器をお一人様1セットのみと致します。同時に2セット、複数器種のトライアルは出来ません。
- トライアル中、必ず2回以上補聴器の調整を実施致します。
以上の内容をお守りいただき安心安全な補聴器のご提供に努めてまいります。
フォナック補聴器 試聴までの流れ
補聴器装用前は耳鼻咽喉科(補聴器相談医の先生)の受診を強くおすすめいたします。装用できない場合や鼓膜の状態に問題がある場合などがありますので安心して補聴器を使うためにも先生にしっかり診てもらいましょう。
確定申告の時に補聴器を医療費控除に入れる場合、補聴器相談医の先生に「診療情報提供書」を発行してもらう必要があります。診療情報提供書については日本耳鼻咽喉科学会のホームページをご参照ください。
まん延防止措置は2022年4月で終了しましたが、今後も感染予防が必要です。引き続き当店はご予約優先とさせていただいております。下記リンクよりWEBでご予約いただけます。お電話でも承っておりますのでお気軽にお申しつけください。
ご聴力について、今困っていること、フォナック補聴器について、その他メーカーの補聴器についてなどわからないことをしっかりご説明いたします。
耳鼻咽喉科様で語音明瞭度を測定されていない場合、当店で測定し結果をお客様にご説明いたします。
耳あな型補聴器をご希望の場合、お耳の形を採取し約1週間後補聴器が出来上がります。
補聴器ご購入前の試聴、自宅に持ち帰り実環境で試してみるのは補聴器購入時、必須とさせていただいております。(耳鼻咽喉科学会のHPにもその旨が記載されています)
初めて補聴器を装用される方は、弱めの調整を行い少しづつ聴力に合わせた調整に変更していきます。試聴は最長で1か月(5週間)まで行えます
補聴器調整が1発で決まればそれに越したことはありませんが、装用していると様々なご要望やご意見が出てくると思います。試聴⇒再調整を数回行い補聴器がお耳にあう状態に近づけていきます。(適合範囲に入るように調整していきます)
ご試聴と再調整が終わり当店補聴器の価格にご納得いただけるようでしたらご購入をご検討ください。最終的に「他のお店に行きます」「今回は購入を見送ります」でも全く構いません。しっかり試聴してお客様でご判断ください。
当店は投げ売り・ごり押し・乱売は行いません。(消費者センター案件になるような販売は行いません)
立川補聴器センター
〒190-0011 東京都立川市高松町3-21-4 アストル1階
電話番号:042-527-8555 FAX番号:042-512-9979
営業時間 9:30~18:00 定休日 毎週木曜日・祝日
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