
当店のブログをご覧いただきありがとうございます。今回は、昨年多数の反響をいただきました補聴器温泉物語の第3弾、スターキージェネシスAIで検証したいと思います。スターキーの補聴器「ジェネシス」「エッジ」はビヨンドIP68という通常の防水性能以上の性能を有しています。
また、2026年3月中旬に発売したオメガAIは、「Pro 10 HydraShield(プロ・テン・ハイドラシールド)」を採用し、既存機種の10倍の耐久性を誇ると記載されています。今回はあえて新モデルではなく既存モデル「ジェネシス」を使ってテストしました。
先に結論出します
スターキーの「ジェネシス」「エッジ」「オメガ」の充電式補聴器は、いずれもIP68を超える防水性能「ビヨンドIP68」をうたっています。そのため、「お風呂や温泉でもある程度大丈夫なのでは?」と気になる方も多いと思います。

そこで今回は、カタログ上の性能だけではわからない部分を確かめるため、実際の入浴環境に近い形で検証してみました。
ただし、先に結論をお伝えすると、今回の検証では入浴後の測定で異常が確認され、当店では故障と判断しました。
防水性能が高い補聴器であっても、温泉での使用や、温泉成分を含んだ水に補聴器を漬けるのはは控えたほうがよい、というのが今回の記事の結論です。
なお、スターキー日本公式サポートでは、補聴器を着用しない方がよい環境として シャワー、サウナ、水泳、温泉入浴(温泉成分を含んだ蒸気など) が明記されています。
また、湯楽の里さんがわるいわけでもありません。そこを踏まえてご覧ください。
なぜこの検証をするのか
スターキーのビヨンドIP68とは

補聴器をご利用の方にとって、水濡れはとても気になるテーマです。
汗をかく季節、突然の雨、湿気の多い場所など、日常生活の中には補聴器にとって厳しい環境が少なくありません。
その中で、スターキーの「ビヨンドIP68」という表現は非常に心強く見えます。一方で、「高い防水性能がある」ことと、「温泉やお風呂で使ってよい」ことは同じではありません。
実際のところどうなのか。今回はその点を、あくまで当店の実地検証として確かめてみました。
今回の検証条件
場所

今回は、国立温泉「湯楽の里」にお邪魔してスターキー「ジェネシスAI mRIC」をテスト致しました。
アクセスマップ
国立温泉 湯楽の里の場所はこちらです。ご来店前の確認にご活用ください。

隣には多摩川が流れており、天気の良い日は景色も良く、外の空気を感じながら気持ちよく過ごせます。
検証内容
国立温泉「湯楽の里」で補聴器を装用したまま入浴します。
- シャンプーの時は外す
- サウナは外す
- シャワー、入力、日光浴(露天風呂)は装用する
- 入浴が終わったら水洗いする
- お風呂から出たらアプリでセルフチェックを行う(セルフチェックについては後ほど記載します)

さあ、小平のテルメ小川、府中の楽スパに続く第3弾、今回は補聴器をスターキーに変えてどうなるか、検証開始します。
いざ入館、検証開始!

現着しましたので入館します。国立温泉「湯楽の里」はJR南武線矢川駅より徒歩20分、バスもすぐそばまで来ています。国立にはまだ田んぼや用水路が残っていて、そこを眺めながらのんびり歩くのもお休みの日の醍醐味です。
補聴器をつけて入浴

ここから先の画像は生成AIで作成したものです。お風呂の中や更衣室はもちろん撮影禁止場所です。
まず体を洗いましょう
スターキーからもらった資料によるとシャンプー|リンスはNGと記載がありました。体を洗うときはジェネシスAIを外して、付属のケースに入れて泡から補聴器を守ります。

露天風呂に入る
体を洗い終わったら国立温泉 湯楽の里の醍醐味、雄大な景色を見ながら入れる天然温泉に入ります。もちろん、ジェネシスは耳に装用しています。耳の部分は露天風呂ではお湯に浸かることはありません。今回あえて、お湯を汲み取ってお風呂の外で頭から温泉をかぶってみました。

サウナ厳禁
サウナは絶対にやめてください
補聴器をつけたままサウナに入るのは絶対に避けてください。高温環境は本体や充電池に大きな負荷をかけ、故障やトラブルの原因になります。サウナに入る際は、必ず外して安全な場所に保管しましょう。

みんな大好き炭酸泉
湯楽といえば炭酸泉。僕は炭酸→露天→サウナ短時間→水風呂のセットを最低3セットやって休憩、また3セットを繰り返しています。サウナ以外はスターキージェネシス補聴器をつけたまま楽しみました。

お風呂上がります
炭酸|サウナ|水風呂セットが終わり、しっかりととのいましたのでお風呂を出ます。ジェネシス補聴器は、源泉を浴びていますので念のため水洗いしてお湯の成分を落としておきます。

入浴後
お風呂を出たらレストランに移動して動作チェックしていきます。
- 音の変化
- ノイズの有無
- 充電の問題
- アプリ診断結果
そしてお待ちかねの「プレモル」タイムです。
動作チェック in 湯楽の里レストラン
お風呂を出た後、多摩川が一望できるレストラン角席で動作チェックしていきます。調整ソフトなどはもってきていないため、音がでるか、Bluetooth接続したときにストリーミング可能か、など簡易的にチェックします。

サウナ、風呂上りときたら切っても切り離せないものが生ビール。風呂屋に来て🍺を飲むためにわざわざ電車で来ています。当然ですが、この後運転がある方はご自宅に戻ってから🍺を楽しみましょう。(🍺飲むことが前提💦)
まずはスターキージェネシスを耳に装用して左右の音を確認してみます。左がちょっと弱めです。耳栓を外して耳栓自体についた水分とワックスガードという耳あかフィルターについた水分をふき取りました。
レストランがちょっとにぎやかになってきた
お昼時なのでちょっとレストランがざわざわしてきました。僕は一人飲みが現在最大の趣味なのでちょっと気になり始めました。そんなときにはこれ!

「エッジモード」の登場です。エッジモードは、聞き取りが難しい環境において、ユーザーが補聴器のタップやアプリ操作で起動できるマイスターキーのAI機能です。AIがその場の音環境を瞬時に分析し、声の明瞭さや快適性を自動で最適化します。
エッジモードを作動させたらジェネシスをつけていても周囲のざわざわが落ち着き、のんびり🍺の続きが楽しめました。
湯楽を出て矢川名物万世へ
生ビールを2杯飲んだら歩いて矢川駅に向かいます。撮影当日は天気も良くお散歩日和でした。JR南武線矢川駅と言えば、過去の記事でも紹介した肉の万世国立店があります。湯楽では🍺だけにしておき、次のスポットを楽しみます。だんだんお散歩レポートみたいになってきました。

追い🍺と万世チョリソーを注文して、検証続行。スターキーの補聴器にはセルフチェックという機能があり、アプリで補聴器の状態をチェックできます。使い方は簡単、マイスターキーアプリ>補聴器>セルフチェックから利用できます。
今回お風呂に一緒に入ったジェネシスはセルフチェックOK。こちらは簡易測定なので後日お店でしっかり周波数特性をとって故障がないか確認します。

充電もチェック、ANKERのモバイルバッテリーから給電して問題なく充電できることを確認。途中で止まったりしないか、食事が終わるまで充電します。

きたー!これが万世の「黒毛和牛鉄板」目玉焼き追加です。昔はジャンボ鉄板と呼んでいた記憶がありますが、名前が変わったようです。名前が変わってもお味は変わらず。私はわさび醤油のたれが大好きなので、たれはこれだけにしています。現在デフォで2つのたれが付いてくるようです。わさびのピリッと感とお肉と野菜でご飯がすすみます。

食事が終わったので補聴器をしまっておうちに向かいます。いやー、万世の鉄板は何度食べてもおいしい!昔からあるお店がどんどん閉店してしまう中、矢川万世は絶対残ってほしい!これからもちょいちょい来させていただき、応援します!
店舗で故障診断
結論からいうと故障しました。お風呂を出た後、まずは補聴器本体についた水分を拭き取り、耳せん部分やワックスガード周辺も確認しました。その時点では、音がまったく出ないという状態ではなく、一見すると大きな異常はないようにも見えました。

ただし、簡易的な聞こえの確認とアプリのセルフチェックだけでは本当の状態はわかりません。そこで、後日あらためて特性器でJIS測定を行い、状態を詳しく確認しました。
測定結果|今回の個体は故障と判断しました
後日、特性器でJIS測定を行ったところ、歪が約10%近くまで上昇していることが確認されました。
当店ではこの結果を受け、今回使用したジェネシスAIは故障していると判断しました。
この結果から言えるのは、
ビヨンドIP68という高い防水性能を持つ補聴器であっても、温泉環境での使用、とくに温泉成分を含んだ水への接触やどぶ付けは安全とは言えないということです。
今回の検証では、入浴直後の簡易チェックだけでは見えなかった異常が、後日の測定ではっきり現れました。
この点は非常に重要で、見た目やその場の聞こえだけで「大丈夫そう」と判断するのは危険だと感じました。
今回の検証からわかったこと
今回の結果をまとめると、次の通りです。
- 入浴直後には大きな異常がわかりにくい場合がある
- しかし、後日の測定では故障が確認されることがある
- 防水性能が高くても、温泉成分や高温多湿環境は別のリスクになる
- 「防水だからお風呂や温泉でも安心」とは言えない
特に温泉は、真水とは異なります。
成分を含んだ水が補聴器内部や部品にどのような影響を与えるかは、日常の汗や雨とは同列に考えないほうがよさそうです。
まとめ|防水補聴器でも温泉使用はおすすめできません
今回、スターキージェネシスAIを温泉環境で実地検証した結果、後日の特性器によるJIS測定で歪の増大が確認され、当店では故障と判断しました。
この結果から、少なくとも今回の検証条件においては、
防水性能の高い補聴器であっても、温泉での使用や温泉へのどぶ付けは避けるべきだと考えます。
なお、本記事は当店で行った1例の実地検証に基づくものであり、すべての個体やすべての使用環境で同様の結果になることを保証するものではありません。一方で、「防水だから温泉でも大丈夫」と受け取るのは危険であることは、今回の結果から十分にお伝えできると感じています。
今回の記事は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
