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リサウンド補聴器新製品「サビー(SAVI)」爆誕! ミドルクラス補聴器の定番?Auracast™対応!

いつも当店のブログをご覧いただきありがとうございます。025年2月のAuracast™対応から、リサウンドは新しい補聴器ラインナップを順次発表しています。その中でも、今回ご紹介する「サビー(SAVI)」は、ミドルクラス補聴器として注目されています。

この記事では、サビーの特徴や従来モデルとの違い、ライバルメーカーとの比較を詳しく解説します。補聴器選びに悩んでいる方や、最新技術を取り入れたモデルに関心がある方に向けて、実際の使用感や性能評価をお届けします。

今回ご紹介する内容

この記事でご紹介する内容についてはじめにまとめておきます。

リサウンド・サビー 過去の補聴器からの変更点

変更点は主に補聴器本体の外観・ハードウエア面をご紹介いたします

リサウンド 上位モデル・過去モデルとの比較

リサウンド・サビーには上位モデル「ビビア」が存在します。上位モデルと比較しサビーのスペックはどうなっているか、比較して確認します。

ライバルメーカーと比較

リサウンド・サビーと同価格帯の補聴器(フォナック・シグニア・オーティコン)の性能してメリット・ディメリットをご紹介いたします。

最後に

当店独自で「リサウンド・サビー」爆誕記念といたしまして、ささやかながらキャンペーンを実施致します。キャンペーン内容は記事最後に掲載しております。

リサウンド・サビーのハードウエア

補聴器の形状、バッテリー

充電式

電池式 PR41(312)を使用

電池式 PR48(13)を使用

最近、電池式の耳かけ型のラインナップが減っていますが、リサウンド・サビーは電池式で2種類のタイプが用意されています。貴重なPR48電池を使用するRICタイプ耳かけ型です。(PR48のRICタイプはリサウンドだけかも)

充電器

充電器は標準搭載がデスクトップ型と呼ばれるタイプで、充電器自体にバッテリーを搭載していません。(USBを接続していないと充電できません)また、下記に記載のメーカー価格は充電器の価格です。補聴器込みではありません。

デスクトップ充電器

メーカー価格:17,600円(税込)

バッテリー内蔵充電器

メーカー価格:33,000円(税込)

差額をお支払いいただくことでバッテリー内蔵型へアップグレードできます。

👍従来モデルからの変更点

リサウンド・サビーから補聴器のマイクカバーをお客様または販売店で交換できるようになりました。耳かけ式補聴器のマイクは頭皮や汗、皮脂が付着しやすく堆積してくると補聴器のマイクを塞いでしまいます。マイクカバーが交換できない補聴器はメーカーに送ってマイク付近の樹脂を交換する必要がありますが、サビーはすぐに交換できます。これはうれしい変更点ですね。

左はマイクカバー交換可能、右は交換不可(丸い穴がマイクカバーです)

3マイク非対応

上位モデルのビビア・ネクシアはM&MRIE(マリー)というお耳の中にもマイクを搭載する3マイク方式を選択できます。今回ご紹介するサビーは3マイク方式非対応です。マリーはかなり限定された方しか使用することが難しいのであまり気にしなくて大丈夫だと思います。

3マイク非対応

ハードウエアの変更点は以上です。

リサウンド・サビーの位置づけは?

2025年6月現在、リサウンドは下記の補聴器をリリースしています。4/5/7/9という数字は補聴器のグレードを表しており、数字が大きくなるほど性能があがり価格も上昇します。

補聴器名称発売時期ポートフォリオ
ビビア 4/5/7/92025年モデルRICタイプ耳かけ型のみ
ネクシア 4/5/7/92023年モデルフルラインナップ
オムニア 4/5/7/92022年モデルフルラインナップ
サビー 2/3/42025年モデルRICタイプ耳かけ型のみ
キー 2/3/42021年モデルフルラインナップ
エンツォ 5/7/92019年モデル高重度の方向け

サビーはグレード・価格帯がキーと被りますのでおそらくキーの後継モデルとして発売開始したと予想しています。

この後は、サビーの2・3・4の性能の差に加えてキー4との性能比較をしていきたいと思います。

サビーは上位モデルの機能を搭載

ここからは、サビーの搭載している機能に対し、上位モデルのビビア5、2021年モデルのキー4の5モデルを比較したいと思います。

サビー4の特長

  • Auracast™対応、LE Audio搭載
  • 指向性の「オートスコープ」搭載

サビー3との差

  • 雑音抑制の段階が異なる
  • 全自動ボリュームがついていない
  • ハンドル数は同じ

比較表

ビビア5・サビー4・サビー3・サビー2・キー4の5機種の性能比較を作りました。

機能名ビビア5サビー4サビー3サビー2キー4
片耳価格
(充電器抜き)
290,000円160,000円130,000円95,000円130,000円
バッテリー充電/電池充電/電池充電/電池電池のみ充電/電池
ハンドル数1212121012
ハウリング抑制     
AI雑音除去
雑音抑制3段階2段階1段階1段階1段階
指向性調整調整可調整可調整可調整不可調整不可
自動ボリューム  
正面フォーカスウルトラ
フォーカス
環境適応指向性自動+4段階自動+3段階自動+3段階1段階3段階
風切抑制2段階2段階1段階1段階1段階
衝撃音抑制2段階2段階1段階1段階
iPhone対応
(MFI)
     
ハンズフリー通話    
Android対応
(ASHA)
     
LE Audio    
Auracast™    
修理保証2年2年2年1年2年
紛失破損保証1年間で1回
レシーバー保証 

※ハンズフリー通話 iPhone11以降(SE2・SE3除く)のみ使用できます

※Android対応 ASHAプロトコルを搭載したAndroidスマホのみ音声送信ができます

※LE Audio LE Audio(LC3コーデック)を搭載したAndroidスマホ・WindowsPCのみ使用可能

※レシーバー保証 こちらの内容に準じます

比較した結果

上位モデルのビビア5とサビー4を比較すると下記のことがわかりました。

  • 雑音抑制 ビビア5:3段階 サビー4:2段階
  • 正面フォーカス ビビア5:あり サビー4:なし
  • オールアクセス指向性 ビビア5:あり サビー4:なし
  • 紛失破損保証 ビビア5:あり サビー4:なし

正面フォーカスは過去体験した結果、居酒屋や地下鉄の中などすごく騒がしい環境で会話するときには重宝しますが、常時使用するものではありませんでした。通常使用するときの雑音抑制が3段階か2段階かの差がありますので普段使いするときにはビビアのほうが若干アドバンテージがあります。なお、紛失保証は+30,000円(片耳)でサビーに追加可能です。(保証開始から1年間で1回の紛失保証)

つまり居酒屋・地下鉄での聞き取り向上とちょっとした雑音抑制・紛失保証に差額130,000円片耳の価値があるかどうかが決め手になります。

忘れてはいけない、サビー2

サビー2は電池式しかないので注意が必要

サビー2は、ほぼ全性能を1段階下げ100,000円(片耳)を切る価格設定です。でもハンドル数10ありある程度の調整ができます。なんといってもこの価格帯でAuracast™とLE Audioを搭載しています。2027年には爆発的に世の中に普及すると言われるAuracast™、Androidスマホから超高音質で音楽が聞けるLE Audio、先取したい方は予備機としてサビー2を選択する手もあると思います。

LE Audio Auracast™についてはこちら

同じ価格帯の補聴器を比較

同じ価格帯でリサウンド以外は今どうなっているのでしょうか?価格と性能を比較してみましょう。

過去比較した記事はこちら(キーを記載しています)

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比較条件

  • 充電式のRICタイプ
  • 片耳10万円台(シグニアだけ少し超えています)
  • 価格は補聴器本体価格+付属の充電器
リサウンドフォナックオーティコンシグニア
補聴器名称サビー4テラプラスジェットPX21IX
スタイル
片耳価格※1176,000円156,000円160,000円204,000円
充電器据え置き型
※差額でバッテリー内蔵型へ変更可能
据え置き型バッテリー内蔵型バッテリー内蔵型
発売時期2025年5月2025年6月2025年5月2023年11月
ハンドル数1210128
突発音抑制2段階
風切音抑制2段階
指向性5パターン2パターン2パターン1パターン
雑音抑制弱:-3dB
中:-6dB
弱:-3dB
中:-7dB
強:-10dB
-6dBのみオン/オフ
数値不明
環境認識
自動調整
分類:7シーン
自動ボリューム
分類:2シーン
自動切換え
分類:3シーン
7段階調整
言葉の強調
防水防塵IP68IP68IP68IP68
充電
期待動作時間
24時間18時間24時間20時間
iPhone対応
(MFI)
Bluetooth
Classic
Android対応
(ASHA)
Bluetooth
Classic
LE Audio
Auracast™
2025年6月現在 当社調べ(各種数値はカタログ値・またはメーカー確認済みです)

4機種の補聴器 機能比較

比較表を作って感じたメリット・ディメリットを僕の主観でお伝えします

オーティコンさんごめん、ジェットPX2はない

これは比較表を見て皆様も感じると思いますが、ジェットPX2はこの4機種の中ではちょっと見劣りしてしまいます。ちょっとマニアックですが、ジェットPX2はオーティコン独自の調整方式「VAC+J日本語対応」が使えません。あと、BluetoothがMFI・ASHAだけなのはNG。フォナック、リサウンドを聞いたらMFI・ASHAは結構厳しいです。

シグニア1IX ちょっと気になる

4機種の中で最も高額ですが、充電器がとてもよくできています。小型でワイヤレスイヤホンのような充電器、無線充電にも対応してます。雑音抑制やハンドル数(実際に補聴器を調整できる個所)がかなり少ないのはディメリットです。この中で唯一会話ロックオン(語音強調)がついているのはメリット、気になる方は比較試聴して決定することをおすすめします。

らくらくスマホも使えるテラ+

フォナック テラ+は上位のルミティをベースモデルにして価格を抑えたモデル。Bluetoothはクラッシックを使っているので基本なんでも音声送信が可能。だたし、遅延や音質低下は避けられません。ハンドル数も1IXについで少ない、バッテリー持続時間もやや短め。耳かけ型で風切り音抑制がないのはBadポイント😭

サビーにアドバンテージあり!

LE Audio聞いたらMFIやASHAに戻れなくなりました。ストリーミングも重視したい方はサビー一択(ただしPixelかGalaxyユーザーさんに限る)この後解説しますが、最上位モデルについていた指向性がサビーに搭載されているのでここも推しのポイント、環境認識もあるのでさりげなく騒がしい環境では抑えがはいります。

補聴器から聞こえる音を録音・比較

指向性や環境認識なんちゃらなどカタログに色々記載していますが、これだけで聞こえ方を比較するのはかなり困難だと思います。そこでちょっとした音源をご用意いたしました。ハレーションが怖いのでリサウンド以外はここには掲載いたしません。

バイノーラルマイクを使って補聴器装着状態の聞こえを録音致しました。本来はしっかりしたダミーヘッド付きのものを使用すべきですが、いかんせん140万円近くしますので今は簡易的な「美耳」で録音しております。ご指摘・つっこみどころがあることは承知しております。申し訳ございません。

試聴用補聴器の聴力
試聴器の調整
  • バイノーラルマイクに実耳測定器と補聴器を装着
  • 処方式NAL-NL2 経験者を選択
  • NAL-NL2でREMオートフィット
  • ハウリング抑制はアダプティブ
  • 指向性、雑音抑制オン

会話

オーティコンから「サウンドスタジオ」という会話にノイズを乗せて試聴するソフトがあります。このソフトより会話部分だけを使用します。

美耳で録音した音源はこちら(補聴器なし・ノイズなし)

ノイズ

Youtubeにカフェの環境音がありましたのでこちらを負荷しました。防音室内で65dBになるように音源を調整しています。ノイズ用のスピーカーはJBLのAuracast™対応スピーカーを使用し2本のスピーカーを連動してパーティーモードで出力しています。5.1CH使えやー!って突っ込みあると思いますが限られた時間で検証しています。ご了承くださいませ。

カフェのノイズ+会話を聞いてみよう!

「おばあちゃんとお料理するのは楽しいよ~」の音源とカフェのノイズを防音室内に流して、バイノーラルマイクに補聴器を装用して録音していきます。このような場面を想定しています。

補聴器なし、ノイズあり

↓録音した音源はこちら

静かな状態と比べておばあちゃんの声が急に聞こえにくくなりました。さて、補聴器を装用したらどうなるでしょうか。

美耳に補聴器を装用して騒音下の会話を録音

リサウンド・サビー 標準モード

リサウンド・サビーをバイノーラルマイクに取り付け指向性(両耳連動指向性3)と雑音抑制・全自動ボリュームを動作させて録音しました。

↓補聴器あり+会話+ノイズ サビー標準モード

リサウンド・サビー 騒音下の会話

続いて騒音下専用の調整を作りオートスコープという指向性を使って録音しました。指向性の説明についてはこちらをご参照ください。この指向性はちょっと前まで最上位モデルのみ搭載していた結構リッチな機能です。

↓録音した音源はこちら

娘さんの声はかなりはっきりしました。パパの声もクリアーさが増しています。さすが最上位だけに搭載していた指向性なので騒音下でその威力を発揮してくれます。通常モードの両耳連動指向性3よりこちらのオートスコープのほうが自分はこのみかもしれないです。

リサウンド2018年モデル「クアトロ5」と比較

2018年に発売されたリサウンドの耳かけ型補聴器「リンクスクアトロ5」を同じ手順で調整しバイノーラルマイクで録音致しました。サビー4とリンクスクアトロを聞き比べできます。(参考程度でお考えください)

↓リンクス・クアトロ5同じ音源を録音

クアトロは7年前のモデル

おばあちゃんの声が周囲のざわつきで埋もれてしまっています。ヘッドフォンで何度もクアトロの音声を聞きましたが、おばあちゃんの声を聞き取るのはかなり難しかったです。サビー4の騒音下の会話モードのほうがざわつきは適度にありますが、3名の声がある程度はっきりしています。

他メーカーも録音しましたが

サビー以外も録音しましたが、さすがにそれをブログに掲載するのはまずいのでやめておきます。

リサウンド・サビー4 モニター様募集

限定モニター募集!リサウンド・サビー4を特別価格で体験しよう

リサウンド補聴器の最新モデル「サビー4」を特別価格で体験できるチャンスです!この記事を読んでいただいた方限定で、**2名様にモニター価格でご提供いたします。

【Update】サビーモニター様 2セット完売いたしましたが、ご要望を多数いただいているためあと3セット追加いたしました。こちら3セットでこちらの価格は終了致します。

サビー4 モニター様価格
  • 器種 SA460-DRWC/SA461-DRW
  • メーカー価格 SA460 両耳充電器込み 337,600円 SA461 両耳 320,000円
  • モニター様価格 230,000円(充電器はデスクトップ型)

※オーダーメイド耳栓(イヤモールド)は別途

サビー4 モニター様へのお願い
  • 対象器種:サビー4(電池・充電どちらでもOK)
  • 台数限定:2名様まで
  • 各種条件あり

①立川補聴器センターでサビー4をご試聴いただきご購入いただける方

②ご購入後インタビューにお答えいただける方

③補聴器の装用効果測定及び実耳測定(REM)を実施いただける方

④リサウンド サビー4を継続してご利用いただける方

⑤聴力の状態によっては3Dスキャンで耳型採取しイヤモールドを装用いただける方

⑥両耳装用をご検討いただける方

まとめ

今回は、2025年5月発売、リサウンドの新製品「サビー」をご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。

リサウンド・サビー(SAVI)の魅力とおすすめポイント

補聴器選びに悩んでいる方にとって、リサウンド・サビー(SAVI)は非常に魅力的な選択肢です。 ミドルクラスながら上位モデルの機能を搭載し、使いやすさと高い音質を兼ね備えています。特に、Auracast™対応やLE Audio対応により、次世代のワイヤレス技術を活用できる点は注目すべきポイントです。

  • 先進技術搭載: Auracast™とLE Audio対応で、クリアな音質と接続性の向上が期待できます。
  • 幅広い選択肢: 電池式と充電式の両タイプがあり、ライフスタイルに合わせて選べます。
  • 騒音下での聞こえの向上: 独自の指向性技術「オートスコープ」により、騒がしい環境でも会話が快適になるかもしれません。
  • 手軽なメンテナンス: ユーザー自身でマイクカバー交換が可能になり、補聴器のクリアな音質を維持しやすい仕様です。

リサウンド・サビーは、価格と性能のバランスが取れた補聴器であり、補聴器初心者から経験者まで幅広くおすすめできるモデルです。 Auracast™の普及が進むにつれ、この技術の恩恵を受けられる機会が増えていくため、長期的な視点で考えてもサビーの選択は賢明と言えるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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