こんにちは、立川補聴器センターです。
政府の緊急事態宣言発出によりテレワークがさらに増えてきており働き方改革がすすめられています。
当店では、補聴器装用者様のためにPCと補聴器を接続する方法を色々模索してきましたが今回はPHONAK（フォナック）のオーデオP/オーデオM/ボレロM/バートM/ナイーダM、兄弟会社のユニトロン Moxiムーブの接続方法について解説していきたいと思います。
PHONAKのマーベル/パラダイスはbluetoothがついているのでは？？
PHONAKの品番Mとつく補聴器（マーベルシリーズ）、品番Pの補聴器（パラダイスシリーズ）、ユニトロンのMoxiムーブにはbluetooth（以下BTと略します）が搭載されており、スマホ・タブレットとペアリングして補聴器を通して音声を聞くことができます。
また補聴器のマイクがスマホ・タブレットのマイクとなりヘッドセットとして各デバイスに認識される仕組みになっていますがPCとの接続はどうなのでしょうか。
PHONAKの補聴器とPCの接続はやや不安定
メーカーのテクニカルサポートに確認したところ、PCのBTとマーベル/パラダイス補聴器との接続は動作未確認との回答がありました。
実際わたくしが手持ちのLenovoX270とマーベルを接続したところヘッドセットとして認識されなかったり、ZOOMで会議を行った際こちらの声が相手に届かなかったりと不具合が発生したことがありました。詳細はわかりかねますが、PCとPHONAK補聴器のBTを使った直接接続はうまくないようです。。。
BTではなく、エアストリームでPCの音声を補聴器に送り込む
マーベル/パラダイス/Moxiムーブには、3系統のワイヤレス入力を搭載しています。
フォナック・マーベル補聴器についての詳細は下記をご参照ください。
Bluetoothクラッシック
エアストリーム
ロジャー電波
bluetoothクラッシックは、上記で説明したとおりPCとの接続は不安定なことは確認いたしました。では2番目のエアストリームを使ってPCと接続したらどうでしょうか。エアストリームは、フォナックの補聴器に音声をワイヤレス入力するためだけの独自通信方式になっており、イヤホン端子から簡単に音声を入力できます。これを使ってテレワークにうまく活用できないか試していきたいと思います。
準備する
PCと補聴器をエアストリームを使って接続するために準備を行います。
今回検証する接続方法はいたってシンプル、PCのイヤホン端子からの音声をエアストリームを使って補聴器に送信、マイクは市販のマイクを使います。
接続イメージ
１・PCのイヤホン端子
コンボジャックの場合
1個の端子でマイクとイヤホンを兼用している端子をコンボジャックと呼びます。コンボジャックの場合、マイクとイヤホンを分岐するケーブルが必要になります。
マイク・イヤホンが別端子
この場合分岐するケーブルは必要ありません。
下記のサイトを参考にさせていただきました。
参考
マイク、ヘッドセットをPCに接続する方法。つなぎ方、全パターンまとめ新VIPで初心者がゲーム実況するには様
２・マイクを用意しよう
ZOOMやTeamsでミーティングを行うので自分の声をPCに入力する必要があります。amazonやヨドバシ.comなどでお好きなマイクを購入しましょう。ポイントは、マイクの端子がミニジャックになっていることです。lightning端子やUSB Cのものもあるのでamazonで購入するときには注意が必要です。
わたしはエレコムの一番安いマイクをamazonで購入しました。
マイクにこだわりがある方は・・・、下記の動画が参考になると思います。吉田製作所の吉田義男様の動画です。
３・エアストリーム入力機器「テレビコネクターD」を入手しよう
今回は安定性を高めるためbluetoothを使用しないでフォナックの独自通信規格「エアストリーム」を使って音声を補聴器に送信します。そのための送信機が「テレビコネクターD」です。
右から補聴器とマッチングするためのボタン・マイクロUSB（電源供給用）・音声入力端子（光音声出力・イヤホン端子に対応）
4・フォナック マーベルとテレビコネクターDをマッチングする
フォナックのマーベル/パラダイス、ユニトロンのMoxiムーブ（補聴器）とテレビコネクターDとのマッチングは非常に簡単です。
