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全部入りスリム補聴器 フォナック姉妹ブランド「ユニトロン」 Moxi-Vを再度検証

こんにちは、立川補聴器センターです。今回は、2023年10月に発売されたフォナック姉妹ブランド「ユニトロン」より放たれた全部入りスリム補聴器「MoxiVスリム(モクシーブイスリム)」について解説致します。

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当記事は個人の感想でありすべての方に同様の効果を保証するものではありません。補聴器は個々の「聞こえ」の程度に合わせて調整(フィッティング)することが必要です。補聴器は適切なフィッティング調整により、その効果が発揮されます。装用者の聞こえの状態によっては、その効果が異なります。

この補聴器に決めていい!

この補聴器ははっきり言って買いです。メーカー(正確には日本の代理店)が売れすぎて値上げしちゃう可能性があるのでその前に決めておいてもいいくらい良い補聴器に仕上がっています。まさにコスパのバグ。

これからユニトロン「MoxiV」が買いなことを解説いたしますが、発売直後に当店よりこの補聴器について最速解説記事を上げていますのでここを読んで買ってもらってもOK。それくらい買いなんです。

ユニトロン 新型補聴器「Moxi-V-R」「Moxi-V-R」 モクシービバンテ登場

MoxiVスリムの付加価値

全部入り補聴器は相場が100万円、つまりハイエンドモデル(最上位)モデルじゃないとほしい機能がすべて揃わないことが今まで多々ありました。そう、メーカーは全部入りを最上位にもっていってグレードを下げるごとにちょっとづつ機能を落としていき、ベーシックモデルはほとんど何もついていない、これがこの業界の常識でした。

でもユニトロンは違う。ベーシックモデルMoxiV3(最も廉価なモデル)でこれだけ付加価値をつけてきたんです。これはユニトロンが日本では若干マイナーなブランドの補聴器だからこれだけ機能モリモリにしたのかも。

補聴器の付加価値モンスター

MoxiV3の機能一覧
  • 調整チャンネル12ch
  • 充電式補聴器
  • 言葉の強調
  • 人気のスリム補聴器
  • 自転車らくらく風切り音抑制
  • バタッ!が快適、突発音抑制
  • 何でもBluetooth
  • Bluetooth2台待機
  • タップコントロール
  • 両耳固定電話
  • IP68防水防塵
  • 実耳測定
  • 裸耳の特性を細かく反映
  • 片耳定価178,000円

先ほどユニトロンはマイナーと申し上げました。でも大丈夫です。例をあげると日本で人気が出ている中国のスマホメーカー「シャオミ」や「オッポ」はかつては中華スマホと言われ揶揄されていました。でも皆さんどうですか!現在、シャオミはau、softbankから販売され「神ジューデン」と呼ばれ人気を博しています。オッポも5年使えるスマホを謳い文句にして日本市場へ矢次に新型を投入しています。

つまり何が言いたいかというと今までのユニトロンは若干マイナーな補聴器でしたが昨年からは機能満載、中身のしっかりした補聴器を作っています。メーカー・代理店(日本はNJH株式会社)・販売店がその良さをもっと伝えていけば「神ほちょうき」になる可能性を秘めているんです。

MoxiVスリムのスペック(グレード3)

本体形状
Moxi-V3-RS
バッテリー充電式
バッテリー継続時間終日(18時間)
本体重量(片耳耳栓付き)3.5g
調整チャンネル数12チャンネル
追加プログラム3種類
指向性4パターン
ノイズリダクション-4.6dB
衝撃音抑制10段階
風切り音抑制10段階
言葉の強調
両耳固定電話
防水防塵IP68
Bluetooth2台待ち受け可能
iPhone/Android/PC
接続可能
タップコントロール
テレビ視聴テレビコネクター
を追加すれば可能

MoxiV3スリムの本体

それではMoxiV3スリムの本体をチェックしていきましょう。

充電器に入れたとき

どーですか、このかっこいいホディ!

充電はUSBタイプCを採用しています

充電器の中にバッテリーを搭載していないので外出先で充電するときは、モバイルバッテリーまたは、USBタイプCケーブルが必要です。

充電は接点式を採用しています

MoxiVスリムのライバル

スリム補聴器を業界初採用したのはシグニア スタイレットです。モクシーVスリムもおそらくスタイレットを意識した補聴器だと思いますのでサイズ感を比較してみます。

充電器比較

スタイレットは充電器の中にバッテリーを搭載しています。さらに充電器は無線充電(Qi)に対応、ここはスタイレットにおおきなアドバンテージがあります。

スタイレットAXの勝利

本体サイズ

左がスタイレットAX、右がモクシーVスリムです。横幅は、スタイレットが約6.6㎜、モクシーVスリムが7.4㎜、ここもスタイレットに軍配があがります。が、モクシーVスリムはプログラムボタンがあり、これを使って音量や調整切換え、スマホにかかってきた電話を取ったり切ったりすることが可能です。スタイレットはスマホのアプリがないと音量調節できないのでボタンがあったほうが安心感ありますね。

どっちもどっち

3社並べてみた

ユニトロンの親?会社フォナック補聴器もスリム型補聴器がリリースされています。(フォナックのほうが先に発売)見た目は全く同じですね。しいて言えば、カラーバリエーションが異なりフォナックは本体が2色に分かれていて4色展開、ユニトロンは同色の4色展開です。

スタイレットはフォナユニ姉妹と比べて本体がやや短いです。フォナユニのスリムは、人間工学に基づいて7度の曲がりをつけているそうです。

人気の補聴器オーティコン「リアル」と本体形状比較

左がモクシーVスリム 右がオーティコン リアル

リアルのほうが若干厚みがあります。

MoxiVスリムはマイクが前面に配置されています。リアルは左右2か所にマイクの穴があり横から音を拾う構造になっています。

MoxiVスリム ライバルと比較

MoxiVスリム グレード3について今回ご紹介していますのでその対抗馬たちと機能を比較してみます。比較対象は、フォナックスリムL30とシグニア スタイレット1AXです。

MoxiV3スリムフォナックスリムL30スタイレット1AX
メーカーユニトロンフォナックシグニア
バッテリー充電充電充電
バッテリー継続時間18時間18時間19時間
無線充電
充電器内蔵バッテリー
本体重量
(片耳耳栓付き)
3.5g3.5g2.5g
調整バンド数12ch12ch8ch
追加プログラム3種類3種類3種類
物理ボタン
推奨処方式NAL-NL2アダプティブ
フォナック
デジタル2.0
AXフィット
指向性4パターン2パターン1パターン
ノイズリダクション最大-4.6dB-10dBオンオフのみ
衝撃音抑制
風切り音抑制
言葉の強調
両耳固定電話
防水防塵IP68IP68IP68
BluetoothBlutooth
Classic

PC接続可
Blutooth
Classic

PC接続可
MFI(iPhone)
ASHA(Android)
PC接続不可
同時待ち受け2台2台1台
タップコントロール
テレビ視聴
※別途オプション

※別途オプション

※別途オプション
片耳価格
充電器込み
178,000円268,400円204,000円
2023年11月29日現在

スリム型補聴器のベーシックモデル3機種を比較してみるとMoxiVスリム(グレード3)がいかにコスパの優れた補聴器だかおわかりいただけると思います。片耳20万円以下の補聴器の中では無敵級に付加価値を搭載しています。

テレビ視聴については、フォナユニ姉妹はテレビをつけるだけで音声が補聴器に送信されるテレビアダプターDがあります。シグニアは残念ながら、テレビをつける→スマホアプリで切り替える 以上の動作が必要なのでフォナユニにアドバンテージありと判断しました。

MoxiVスリムの装用効果をご紹介

ここからは、弊店が行ったMoxiVスリム(グレード3)の試聴時における装用効果をご紹介致します。

MoxiVスリムも「もちろん」実耳測定

実耳測定についてはリンクをタップ

試聴者様のご聴力

今回ご試聴にご協力いただいたお客様のご聴力です。画面向かって左側の赤いラインが「右耳」、青いラインが「左耳」です。

こちらは語音明瞭度をグラフにしたものです。今回は時間の都合上3表測定いたしました。

実耳測定

ユニトロンの補聴器も当店は実耳測定で調整しています。実耳測定については別記事でご紹介しておりますので今回は割愛いたします。下記の画像は、ユニトロンの補聴器にREUG(裸耳利得)をインポートしているところです。

通常、補聴器の初期設定段階の裸耳利得は平均値が設定されています。これをお客様ごとのパーソナルデータに入れ替えることで補聴器の調整が「よりお客様のお耳」にマッチするようになります。ユニトロンの補聴器は裸耳利得が簡単に、かつ細かく反映することが可能です。

裸耳利得を測定し補聴器に反映後、実耳測定を行い必要な利得を調整していきます。

効果測定

先に結論に行きましょう。こちらが、ユニトロン MoxiV3スリムを上記ご聴力の方が装用したときの装用効果測定の結果です。今回はわたくしがフィッティングしたMoxiV3スリムを言語聴覚士さんが効果測定致しました。調整は、実耳測定の結果をもとに利得を調整しています。

音声装用閾値

この測定は、補聴器をつけたときと外したときの音の聞こえ始めを測定して比較します。白三角は外したとき、黒三角はつけたときを表しており、△と▲に差がでる必要があります。

評価:ファンクショナルゲインが聴力レベルの半分(ハーフゲイン)であるか,装用閾値が 1000Hz で 35dB HL 以内であればよい。ファンクショナルゲインは低音域ではハーフゲインより少なくてもよく,高音域の利得は補聴器の性能上ハーフゲインが得られない場合がある。

data2.pdf (techno-aids.or.jp)

4KHzがの装用閾値が上記評価に達しておりません。これは補聴器を使い始めて1か月のお客様だったため、弱めに調整しています。今後、お客様のフォローアップ調整を行うときの目安になります。

音場の語音明瞭度

この測定は、「あ」や「ず」など五十音がどれくらい聞き取れるかを測定します。(67Sを使用)こちらも装用閾値測定と同じように補聴器を外したとき、つけたときを比較し「つけた時に外した時より聞き取るスコアが上がっている」ことを確認します。

語音明瞭度測定結果
  • 40dB 補聴器あり:85%正解 補聴器なし:60%正解
  • 50dB 補聴器あり:100%正解 補聴器なし:75%正解
  • 60dB 補聴器あり:100%正解 補聴器なし:90%正解
補聴器の効果は出ているのですか?
テクノエイド協会が作成している「販売店における補聴効果の確認法」と照らし合わせると良好だと思われます。

評価:装用時の明瞭度が裸耳での結果よりも、+10%を越えている場合は適合良好、±10%以内の場合は適合許容、-10%より悪化していたら適合不十分ですから調整を見直します。

data2.pdf (techno-aids.or.jp)

40~60dBの3表を測定し、裸耳より装用時のほうが3回とも上回りました。テクノエイド協会の資料を参照すると良好のようです。よかったー😊😊

効果測定は、装用閾値と明瞭度測定を行いました。MoxiVスリム(グレードはベーシックモデルの3)でも十分な補聴器の効果が出ていると思います。MoxiVスリムをご納品後、お客様から再調整のご依頼もなく現在は快適にご利用いただけているよです。このお客様は自転車で弊店に見えられますが、風切り音のお訴えもありませんでした。MoxiVの抑制機能が効いているようです。

まとめ

今回は、フォナックの姉妹ブランド「ユニトロン」の解説第二弾といたしましてライバル器との比較やスペックの違いをご紹介致しました。ユニトロン「MoxiVスリム」はプライベートの時使用していますが、風切り音が抑えられていて話声もスピーチリフトのおかげではっきり聞こえお気に入りの補聴器になっています。

今回ご紹介しておりませんが、スマートフォンから補聴器へ音声を送信する「ダイレクトストリーミング」の音質が抜群にいいです。他メーカーが貧相に思えてしまうくらい音質良好、低音がしっかり効いていて若干ドリシャリ系の音質なのも😊✨

MoxiVスリムを試してみませんか

2連発でユニトロンの記事をアップしたので「これメーカー案件なんでしょう?」と思われるかもしれませんが、自分で試して比較して良かったと感じたのでご紹介致しました。

当店では、MoxiVスリムのご試聴・他機種との比較試聴を行っております。ご試聴をご希望の場合、下記ご予約ボタンよりご来店日をご予約ください。(試聴器が足りないので順番でご案内しております)

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