当店のブログをご覧いただきありがとうございます。今回は見えない補聴器(通称 IIC アイアイシーと呼びます)が大幅にアップデートされましたので記事を更新致しました。小型補聴器をお探しの方には、当店独自の耳よりな情報もありますので最後までご覧いただけるとうれしいです。
妻の耳で小型補聴器を作ってみた
私の妻の耳でスターキーのIICを作ってみましたので、装用時の写真を公開致します。結構奥まで入っていますので真横からはほとんど見えません。
かなり奥まで入っているので真横からみても補聴器が見えません。取り出しようのひも(テグス)をもっと短く加工すれば、テグスも奥に隠れます。
小型補聴器(IIC)のラインナップ
2024年現在でIICを販売しているメーカーをご紹介致します。
フォナック | スターキー | オーティコン | シグニア | |
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製品名 | バート M バート P | エボルブ | オウン | インシオNX |
グレード | 4グレード | 3グレード | 5グレード | 5グレード |
発売時期 | M:2020年 P:2022年 | 2022年 | 2022年 | 2018年 |
3Dスキャン対応 (オトスキャン) | ||||
サイズ | ||||
アプリ対応 |
おすすめのIICは??
お客様のお耳のサイズや補聴器を使用する環境、補聴器の使用方法により異なります。見えなさ、サイズ優先ならスターキー一択だと思います。過去の作製事例や小型化するノウハウはスターキーがもっと強く昔からサイズに拘った補聴器をご提供しています。
サイズ優先
①スターキー ②シグニア
操作性・カスタマイズ優先
シグニアのIICはスマホアプリで補聴器の音量調整や音質切換が出来、アプリがとてもよくできています。スターキーも一応アプリで操作できますが、動作が遅いのでおまけ程度とお考えください。
①シグニア ②スターキー
音質優先
お客様の聞こえの状態や好み、今までの補聴器装用歴も影響してきますので一概に申し上げることはできません。私の主観的評価ではこちらの2器種をおすすめ致します。
①フォナック バートM/P 明瞭感重視 サイズと音質を両立
②オーティコン OWN1~3 AI搭載 明瞭感と優しい聞き心地を両立
フォナック・オーティコン共にREM(実耳測定)を行うとターゲットに利得を合わせやすくなっており、特性が暴れてしまうことがほぼありません。調整も行いやすい2モデルです。
参考記事はこちら
4メーカーともオトスキャンが使える
超小型補聴器(IIC)は耳型採取が超重要になります。耳型がうまく採取出来ていないとサイズが大きくなったり、補聴器を装着したときに痛みが出たりする場合があるので正確な耳型が必要になります。またお耳の奥まで採取する必要がありますので、採取時にお客様の負担も大きいです。
オトスキャンはほぼ非接触で耳型を採取します。採取時間も片耳3分程度、IIC作製に必要な「外耳道の長さ」も安全に確保できます。
こちらは、オトスキャンで採取した娘の外耳道です。
2023年11月よりスターキーがオトスキャン対応
耳あな型補聴器の老舗、スターキー補聴器がついにオトスキャンに対応しました。IIC・CIC(小型補聴器)。オトスキャンを使ったスターキーのIIC、受付中です!
IIC補聴器のメリット・ディメリット
小型で目立ちにくく見えない補聴器ですが、メリット・ディメリットがあり、良いことだけではございません。ご購入の際は、メリットディメリットをご理解いただいた上でご検討いただければと思います。
メリット
補聴器が外から見えにくい(これが最大のメリット)
外耳道の奥まで入り、聞えをサポート(鼓膜の近くで音が出せる)
マスク・メガネの干渉がない(冬場は助かります)
ディメリット
耳あかが補聴器に付着しやすい(メンテをこまめに)
小さいので紛失のリスクが高い(置き忘れ注意)
電池式のみ・3~5日で電池切れ(これは仕方ない)
小さい補聴器なので紛失のリスクが高くなります。お耳から外れて無くすということはほぼありませんが、ちょっとしたときに置き忘れたり、プールのロッカーで紛失したという事例がございます。IICのラインナップで紛失保証があるメーカーはスターキーとシグニア2社となります。(上位モデルのみ)当店はオーティコンもOWN1~3のみ紛失保証をお付けしています。
超小型補聴器(IIC・CIC)のご相談受付中
当店はこちらの記事でご紹介した4社のIICをすべて取り扱いしております。フォナックのみご試聴も受付しておりますのでIICを試してみたい場合、ぜひご相談くださいませ。お問合せは下記より受付しております。