本日は日本でフォナックのブランドで補聴器を展開する「ソノヴァグループ」の一員、unitron(ユニトロン)の補聴器にスポットを当ててご紹介していきます。
ユニトロンはカナダの補聴器メーカーで「ソノヴァグループ」の一員です。詳しくは下記リンクをご覧ください。(ソノヴァの本国サイトです)
ソノヴァの日本サイトです
ユニトロンのラインナップ
ユニトロンの本国サイトを見るとRICタイプ耳かけ型・BTE耳かけ型・耳あな型と一通りの製品ラインナップありますね。
●ユニトロン本国サイト
※すべての補聴器が日本国内で販売されているわけではありません。
ユニトロンはカナダのメーカー
ユニトロン本国のサイトをみますとカナダに本社を置くメーカーです。
ユニトロン本国のサイトは下記より
フォナック・ユニトロンの関係
ユニトロンは日本法人がないため、日本国内の販売はNJH株式会社(ユニトロン総代理店)が行っています。またソノヴァのメインブランド「フォナック」は日本法人「ソノヴァジャパン株式会社」があります。ちょっとややこしいですが、同じグループ会社の補聴器ですが日本国内では異なる会社が販売しています。
前置きが長くなりましたが、ユニトロンの補聴器はフォナックと同じグループの製品で魅力的な部分が多数あります。ただ、NJHさんのHPにはあまり詳しいことが記載されていないので当ブログでご紹介させていただこうと思い投稿を思いつきました。皆様の補聴器選定にお役立ていただければ幸いです。
ユニトロンはソノヴァのサブブランド?
ちょっと余談です。日本ではスマホのサブブランド競争が過熱してきています。
docomo・・・オンライン専用ahamo
Softbank・・・オンライン専用Softbank on LINE、Yモバイル
au・・・1/13発表新ブランド、UQモバイル
低価格を本家ブランドでは行わず別ブランドを立ち上げてお値打ち価格を打ち出しています。
ユニトロンは、ソノヴァグループでフォナックとは別の製品構成をしており「似ていますが」違う補聴器に仕上がっています。また価格はフォナックよりやや抑えめ、製品数も抑えめになっています。ケータイ会社のサブブランドみたいですね。
そういえば昔日産からシルビアという車がありました(人気のデートカー?ドリ車)、兄弟車に180SX(ワンエイティーエスエックスと読みます)という車があり見た目は違えど中身は同じ車が存在しました。180SXにシルビアのヘッドライトやバンパーを取り付けすることが出来てしまい、2つを足したシルエイティーという改造をしていることをこの記事を書いていて思い出しました。
ユニトロン最新モデル
ユニトロンの最新モデル(2020年モデル)は、現在RICタイプの耳かけ型のみ日本国内で販売されています。
製品名は、Moxi MOVE(モクシームーブ)。ラインナップは後ほどまとめてご紹介致します。電池式はなし、充電式のみの思い切ったラインナップになっています。
特徴
ユニトロン最新モデル「モクシーMove」の特徴を見ていきましょう。
◎bluetooth搭載
今ではbluetoothを搭載しスマホ・タブレットと接続できる補聴器は珍しくなくなりました。(ほぼすべてのメーカーが搭載している)ユニトロン(フォナック含む)は、シグニアやオーティコンと異なり、通常のbluetoothを搭載しているためAndroidのスマホやガラケー(ガラホ)とも接続でき、携帯にかかってくる音声を補聴器経由で聞くことが出来ます。
フォナック・ユニトロンが搭載するbluetoothとその他メーカーのbluetoothの違いは下記の記事をご参照ください。
◎+22,000円でテレビが聞きやすい
ソノヴァグループの補聴器の特徴である多彩なワイヤレス機能、もちろんユニトロンにも搭載されています。「テレビコネクター」を追加購入すればテレビの電源を入れるだけで、テレビの音声が直接補聴器に送信されてきます。
テレビの音声が補聴器を通して「聴力に合わせて」最適化され出力されますのでテレビがかなり聞きやすくなります。
◎IP68防塵防水
補聴器としては最高ランクの防塵防水性能を誇っています。等級については、下記のサイトをご参照ください。
参考
【防水・防塵規格】IPXとは?防滴/耐水/完全防水の違いは?意外と知らない保護等級の基礎知識特選街WEBさま
ちなみにわたしは、このMoxiムーブを愛用しています。ちょっとお行儀が悪いのですがわたしは自宅のお風呂でiPadを見ながらゆっくりお湯につかるのが毎日の楽しみになっています。(もちろんiPadには防水カバーを取り付けています)お風呂でiPadを見る際、シャワーの音などで動画の音声が聞きにくくなってしまうので、このユニトロン補聴器MoxiムーブRを両耳につけ補聴器にbluetoothで音声を飛ばして聞いています。現在4か月ほどお風呂で毎日使用していますが、故障は現在起きておりません。かなり頑丈で水分に強い作りになっているようです。
※自己責任でお試しください。
◎突発音抑制を全モデル搭載
これは補聴器業界ではかなり珍しいです。突発音抑制機能は、コップをテーブルに置いたときの「ゴン」という音を和らげてくれる機能です。大体上位モデルに搭載されることが多くなっていますが、ユニトロンはベーシックモデル「MoxiムーブR-3」からこの機能を搭載しています。
△一般的な調整方式のみ
各メーカーの補聴器には、「処方式」と呼ばれ聴力グラフや年齢などのお客様の情報をもとに、最適な利得情報を導き出す計算式が設定されています。大体4~5パターンの処方式がインストールされており、メーカー独自の処方式を搭載するメーカーも多くなっています。(フォナック:アダプティブフォナックデジタル、オーティコン:VAC+)
ユニトロンはフォナックと同じグループの補聴器メーカーですが、このメーカー独自で開発した処方式が搭載されておりません。
◎高性能でお値打ち価格
モクシームーブのベーシックモデル「モクシームーブR-3」で片耳価格168,000円(充電器込み)となっておりかなりお値打ち価格といっていいでしょう。モクシームーブのお値打ち感をまとめてみました。
- 充電式で補聴器電池不要
- 3時間充電で丸1日使える
- bluetooth搭載 iPhone/android/ガラホ/タブレットどれでも飛ばせます
- ハンズフリー通話対応 手放しで電話出来ます
- +22,000円でテレビが聞きやすくなる
- IP68防塵防水
- 不快な突発音を自動抑制
- 調整チャンネルは12ch
2021年現在ある補聴器でお客様に人気の機能がほぼ全部網羅されています。まさにALL IN ONE 全部入りの補聴器で片耳168,000円(充電式)はかなりお値打ちだと思います。
ラインナップ
グレード4種類
電池は充電式のみ
カラーは4種類
非常にシンプルなラインナップになっています。電池?充電?で迷うことなく、充電式のみの設定です。
実は2018年モデルのモクシーも存在します
モクシーには、2018年モデルも存在しますが2020年にMOxiムーブRが登場したことで2018年モデル(Moxiジャンプシリーズ)は販売終了・ディスコンの予定とメーカーより伺いました。大きなムーブとジャンプの大きな違いは2点です。
- 本体が若干小さくなった
- スマホアプリを使ってお客様ご自身で微調整ができるようになった
左がMoxiムーブ・右がMoxiジャンプ
左がMoxiジャンプ、右がMoxiムーブです
すでに代理店のNJH株式会社の総合カタログよりMoxiジャンプシリーズはなくなっていますのでジャンプシリーズは無視していただき、今後はムーブが代替となるでしょう。
ラインナップの紹介
ユニトロンの現行モデル「MoxiムーブR」は4グレードの構成になっており非常にシンプルです。
グレード | チャンネル数 | Bluetooth | 環境分類 | 衝撃音抑制 | 片耳価格※ |
Moxiムーブ9 | 20 | 〇 | 7 | 〇 | ¥462000 |
Moxiムーブ7 | 16 | 〇 | 6 | 〇 | ¥338000 |
Moxiムーブ5 | 14 | 〇 | 4 | 〇 | ¥238000 |
Moxiムーブ3 | 12 | 〇 | 2 | 〇 | ¥168000 |
※片耳価格には充電器が含まれます
2021年2月5日追記
本日メーカー様よりカタログの訂正が入りました。(よい方向の訂正です)
ユニトロン「モクシームーブ」には、固定電話を片耳で聞くともう片方のお耳に電話の音声が送信される「両耳電話」という機能があります。P社様の補聴器にもこの機能が搭載されていますが、上位3モデルのみに搭載されておりベーシックモデルには搭載されておりませんでした。
なんと「モクシームーブ」はベーシックモデルのモクシームーブ3から両耳電話が使用できます。
10万円台のベーシックモデルでこの両耳電話が利用できるのはかなり画期的なことですね。
ベーシックグレードMoxiムーブ3でも12チャンネル・衝撃音抑制・Bluetoothが搭載されていますのでかなりの性能を持っています。他メーカーでこれだけの機能の補聴器はラインナップされておりません。
スマホで微調整
Moxiムーブには、専用のスマートフォンアプリが用意されています。(iPhone/Android)こちらを使うと下記のことができます。
- 左右独立で音量調整
- プログラム切り替え(調整のモード切替)
- 低音、中音、高音3種類の音質調整
残念ながら指向性や雑音抑制の調整はアプリではできません(緑のアプリは調整できるのですが。。。残念)
本家から機能とラインナップをそぎ落としたお値打ち補聴器
本家(フォナック)には、最新モデル「オーデオパラダイス」と1世代前モデル「オーデオマーベル」があります。ユニトロン「Moxiムーブ」は、パラダイスより性能は劣りますが、マーベルと比較するとチャンネル数や衝撃音抑制の面でアドバンテージがあります。
パラダイスに新搭載された「bluetooth2デバイス同時接続」は、ムーブにはありませんが、パラダイスより変わったチャンネル数の増加はムーブに反映されています。
パラダイス | ムーブ | マーベル | |
bluetooth | 2デバイス同時待機可能 | 1台のみ待機 | 1台のみ待機 |
タップコントロール | 〇 | × | × |
3クラスのチャンネル数 | 12 | 12 | 8 |
比較すればまだまだ違いはありますが、あまりやりすぎるとメーカー様より指摘が入りますのでこの辺にしておきます。。。
テレビが聞きたい、電話を聞きたい シンプルなご要望には。。。
COVID19・緊急事態宣言の影響でご自宅で過ごす時間が増えていると思います。ご自宅でテレビを楽しみたいけど聞き取りが悪い、お友達と電話やLINEでお話したいけど電話が聞きにくい、ご自宅内でご家族との団らんを過ごしたい。そういったシンプルに補聴器をご利用されたい方にこのMoxiムーブ-3はとてもおすすめです。
ベーシックモデルでも十分なチャンネル数
Bluetooth搭載でスマホが聞きやすい
別売テレビコネクターを使うと「簡単に」テレビが聞きやすい
不快な衝撃音・突発音を補聴器が抑えます
3時間充電で1日使える!
面倒な電池交換が必要ない、テレビの音量でご家族と喧嘩にならない(補聴器あるあるです)、スマホを使っていれば楽々電話が出来る(補聴器を使って電話をよく聞きたいというご要望が多いことをご存じでしょうか)、補聴器のご相談でよくある質問や疑問をすべてクリアーし、且つ低価格を実現したお値打ち補聴器といえるでしょう!
MoxiムーブRのご試聴は当店で
まだ1セットですが、MoxiムーブRの試聴器をご用意致しました。ユニトロンMoxiはわたしも毎日使っているのでぜひご試聴いただきたい補聴器です。ご試聴をご希望の場合、下記よりお申込みくださいませ。