こんにちは、立川補聴器センターです。今年から認定補聴器技能者が2名になり、やっとブログがちょいちょい更新できる状態になりました。(昨年は全く更新できず)5月は新製品や新機能の情報が多数届いておりますので順次こちらにアップしてまいります。
この記事でわかること
リサウンド総合支援法対応補聴器
リサウンドの総合支援法対応補聴器は2018年から「ダナロジックアンビオ AM5」シリーズが販売継続されていました。当時としては、最上級グレードを支援法対応に投入し話題になりましたが、Bluetoothを搭載していないためフォナック、オーティコンに機能面でやや押され気味の印象がありました。
2024年5月 新モデル投入!
6年の沈黙を破りリサウンドも新モデルをリリースしました。筐体(外装)は今までのダナロジックアンビオAM5と全く同じ、ラインナップも全く同じです。最大の違いは?この後解説致します。
AM677-DW | AM688-DW | AM698-DW | |
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カラー 7色展開 | |||
総合支援法 | 高度難聴耳かけ型 | 重度難聴耳かけ型 | 重度難聴耳かけ型 |
電池 | PR48(13) | PR48(13) | PR44(675) |
電池寿命 | 約200時間 | 約185時間 | 約195時間 |
前モデルAM-577/588/598からの変更点
2018年4月に総合支援法対応モデルとなったAM577/AM588/AM598からの変更点は2つ。待望のBluetoothオーディオストリーミングに対応していることがポイント。
変更点1 ベースモデルの変更
メーカーさんからの資料によるとAM677/688/698のベースモデルは、つい最近まで現行販売していた「リサウンド クアトロ」のハイエンドモデルとのこと。調整ソフトの画面からチェック。
17バンド調整となっていますので確かに上位モデルを使っています。
最上位のみ搭載しているノイズトラッカー「環境適応」が搭載されています。
この画面もリサウンド・ベルトーン・旧アンビオと全く同じです。
変更点2 スマホアプリに対応
Bluetoothが対応になり、お客様がお手元で簡易的な補聴器調整ができるアプリが使えるようになりました。無料でダウンロードできます。
iPhone/iPad
Androidスマートフォン
Be Moreアプリ機能紹介
ホーム画面
色以外はリサウンドと同じアプリです。
上の「木」「音符」マークをスライドしてタップするとプログラム(モード)を切換えできます。現在使用中のプログラムが中央に表示されます。現在は、ALL-Aroundというプログラムで使用しています。
その下の快適優先、会話優先をタップするとお店で調整した補聴器を装用者様側で微弱に変更が可能です。
ボリューム調整
中央より下にあるバーを左右にスライドすると音量の上げ下げが可能です。このふり幅(ボリュームを可変できる幅)はお店で設定してもらう必要があります。
ボリュームの可変幅は-18dB~+12dBまで可変可能です。
音質調整
低音、中音、高温を上げ下げして簡易的に調整を行うことができます。
- 低音250~750Hz
- 中音1KHz~2KHz
- 高音3KHz~
以上の部分を装用者様がスマホを使って微調整できます。この機能を使ってちょうどいいところを見つけて、お店の方にお伝えすればお店の方が次回調整するときのヒントになるかもしれません。
My BeMore
補聴器とスマホの接続が切れた場所を記録する「補聴器を探す」
お店の方に調整を依頼するときに使用する「遠隔サポートのリクエスト」
お店の方が調整したデータをアプリで受け取り補聴器に反映「リクエストと新しい設定」
補聴器のファームウエアを更新する際に使用する「補聴器のアップデート」
以上の機能が使えるようになっています。ちなみに遠隔サポートを検証してみましたが、当店のアカウントではログインできませんでした。まだ機能を開放していない可能性があります。(未確認情報)
リサウンド、ベルトーンと全く同じですね。これなら既存のユーザーさんが乗り換えるときにも違和感なさそうです。
まとめ
2024年5月発売、リサウンドの総合支援法対応補聴器「アンビオ 677・688・698」をご紹介致しました。
近年Bluetoothストリーミング対応かつ総合支援法対応補聴器が増えてきましたが、まだ全メーカー対応ではございません。店頭でお客様のご対応をしていて総合支援法を利用される方から一番良く質問を受けるのが、このBluetoothオーディオストリーミングです。2024年5月現在、この機能が使える総合支援法対応補聴器は下記2つ。
- オーティコン エクシードシリーズ
- フォナック ナイーダL30
総合支援法を利用して補聴器のご購入を検討される場合、上記2つからお選びいただくと今まで以上に補聴器が便利にご利用いただけそうです。リサウンド アンビオが今回のアップデートでストリーミングに対応しなかったのはちょっと残念です。今回は、リサウンドの新製品 アンビオをご紹介致しました。